竹鶴が高価買取される理由は?買取相場や高く売るポイントなどを解説
- 竹鶴の買取価格はいくらですか?
- 竹鶴は買取市場でも高い人気がありますが、種類や保存状態などによっても買取価格は変わります。詳しくは専門知識を持ったバイセルの査定士が一度拝見いたしますので、まずはバイセルにお問合せ下さい。
- 自宅にずっと飲まずに保管している竹鶴があります。価値はつきますか?
近年、ジャパニーズウイスキーの人気が高まっていますが、原酒不足による供給量不足などから、プレミアム価格が付くものも少なくありません。
「竹鶴」もその一つで、すでに終売している「竹鶴21年」などの年数が表記されたものは、高価で買い取られやすいウイスキーです。
しかし、高く売るためには、いくつかのポイントを押さえておかなければなりません。
竹鶴が高価買取される理由や買取相場、高く売るためのポイントなどについてご紹介します。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
目次
ウイスキー「竹鶴」とは
「竹鶴」は、ニッカウヰスキーが製造するピュアモルトウイスキーのブランドです。
ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝(たけつるまさたか)氏から名づけられました。
大麦を原料とするウイスキーの原酒をモルト原酒といいますが、「竹鶴」ではモルト原酒のみを複数混ぜ合わせていることから、シングルモルトではないものの100%モルトウイスキーであるとして「ピュアモルト」と称しています。
飲みやすいピュアモルトウイスキーを志して開発された「竹鶴」は、ニッカが所有する余市蒸留所(北海道)と宮城峡蒸留所(宮城県)で熟成された原酒をブレンドしており、まろやかでコクのある味わいが魅力です。
それぞれの蒸留所のみのモルトで作られたシングルモルト(単一蒸留所の)ウイスキーも人気がありますが、2つの美味しさを絶妙なバランス掛け合わせたピュアモルトウイスキー「竹鶴」は日本国内だけでなく、国際的にも高く評価されています。
竹鶴21年とは
「竹鶴21年」は、人気ウイスキーブランド「竹鶴」の中でも、酒齢21年以上の熟成原酒だけを使用した長熟タイプのウイスキーです。
「竹鶴」はニッカウヰスキーが持つ高い技術によるヴァッティングが生み出す絶妙なバランスが秀逸なウイスキーですが、「竹鶴21年」ではそこにニッカウヰスキーの伝統による長期熟成が加わります。
「竹鶴21年」は長期の熟成により、まろやかな旨味が生まれているのが特徴です。
トロピカルさを感じる濃密な香りと角の取れた丸い口当たりに加え、深い余韻が持続して旨味が続いていくのが特徴です。
竹鶴21年の入手方法と販売価格
竹鶴21年は残念ながら終売となってしまっており、新たに生産されることは今のところありません。
ではもう入手できないのかというと、そんなこともありません。
インターネット上の酒販店などを調べてみると、以前に生産された竹鶴21年をまだ買うことができます。
しかしながら、終売のためにプレミア価格がついています。
終売前の定価が15,000円(税別)であったところ、2023年12月現在調べたところ、ネット上での販売価格は約80,000円となっています。
このことからも、竹鶴21年の高い価値が伺えます。
竹鶴21年はなぜ高く売れる?
このように非常に価値が高くなっている竹鶴は、お酒買取市場においても高く買取されるケースが多いです。
竹鶴が高く売れるのには、具体的にどのような理由によるのでしょうか。
・ジャパニーズウイスキーの人気が高まっている
・原酒が不足している
・数々の受賞歴がある
・2020年3月に終売してしまっている
・ドラマの影響
ジャパニーズウイスキーの人気が高まっている
2000年代に入ってから、ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)や、インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)などの国際的な権威のあるウイスキーのコンペティションで、竹鶴などのジャパニーズウイスキーが多く受賞するようになりました。
数多くの受賞にともなって海外での人気が高まり、竹鶴をはじめとしたジャパニーズウイスキーの価値が上昇しています。
原酒が不足している
現在、市場に流通しているエイジングされたウイスキーの多くは、1990年代に仕込まれたものです。
ちなみに、エイジングとは熟成のことで、「竹鶴21年」などの年数を指します。
ところが、1990年代はウイスキーの人気が低迷していた時期で、生産量が抑えられていました。
しかし、近年の海外人気の高まりや、日本国内でもハイボールブームなどの影響でウイスキーの需要が増したため、原酒が不足しています。
このように、需要に対して供給量が追いついていないことも、価格が上昇する原因の一つです。
数々の受賞歴がある
竹鶴21年は世界的な賞を数多く受賞しています。
・2006年:ISC金賞
・2007年:WWA ワールド・ベスト・ブレンデッドモルトウイスキー受賞
・2008年:ISC金賞
・2009年:ISC世界最高賞トロフィー/WWAワールド・ベスト・ブレンデッドモルトウィスキー受賞
・2010年:ISC金賞/WWAワールド・ベスト・ブレンデッドモルトウィスキー受賞
・2011年:WWAワールド・ベスト・ブレンデッドモルトウイスキー受賞
・2012年:ISC金賞
・2014年:ISC金賞
・2015年:ISC金賞
・2019年:ISCダブルゴールド受賞
このように竹鶴21年は数々の賞を受賞した事で、日本のみならず世界的に注目されました。
それによって世界的に需要が増し、価値が高まっているのです。
特に2009年のISC世界最高賞トロフィーは国産ウィスキーでは初受賞という事もあり、竹鶴21年がいかに特別な存在であるかが分かります。
2020年3月に終売してしまっている
ジャパニーズウィスキーが急激に注目され始め、世界的に需要が高くなりました。
また、日本ではハイボールブームが起こり、国内でもウィスキーの需要が加速しました。
その結果、竹鶴のみならずジャパニーズウイスキー全体が深刻な原酒不足に悩まされています。
その影響で惜しまれながらも休売または終売といった銘柄が続出しており、竹鶴21年も2020年3月に終売となってしまいました。
終売となった竹鶴21年は数に限りがある貴重なお酒となっているため、プレミア価値がついた高い価格で売買されているのです。
ドラマの影響
竹鶴の名前はニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝にちなんだものですが、竹鶴政孝は、2014年から2015年にかけて放送されたNHKの連続テレビ小説「マッサン」 のモデルは2014年から2015年にかけて放送されたNHKの連続テレビ小説「マッサン」 のモデルになりました。
そのことも、竹鶴をはじめとする、ニッカウヰスキーの人気が高まった一因となっています。
竹鶴の種類と買取相場価格
「竹鶴」には「12年」など、エイジングされたウイスキーと年数の入っていないノンエイジウイスキーがあり、買取価格が高いのはエイジングされたものです。
竹鶴の種類をそれぞれ紹介します。
竹鶴
「竹鶴」は、年数の入っていないノンエイジウイスキーです。
現在でも新品が販売されているのはこのノンエイジの竹鶴のみですが、数量が限定されているため、見かける機会は多くありません。
2020年まではラベルの色が黒でしたが、2020年からはベージュに一新されています。
ノンエイジウイスキーですが、2014年と2016年にはISCで金賞を獲得しています。
竹鶴の買取相場は高いもので ~4,000円(※)ほどになります。
竹鶴12年
「竹鶴12年」は、2008年にISCで金賞を獲得していますが、2014年に原酒不足で終売しました。
2005年までは角瓶でしたが、その後は丸瓶になっています。
買取相場は、高いもので ~8,080円(※)ほどです。
竹鶴17年
竹鶴17年は、2008年にISCで金賞を獲得しました。
2012年から2018年までに、WWAのピュアモルト部門でワールド・ベスト・ブレンデッドモルトを4回獲得していますが、2020年に原酒不足で終売しました。
買取相場は、高いもので ~14,400円(※)ほどです。
竹鶴21年
竹鶴21年は、2006年から2015年にかけてISCで金賞を6回獲得、2007年から2011年にかけてWWAでワールド・ベスト・ブレンデッドモルトを4回獲得しています。
さらに、2009年にはISCで世界最高賞も獲得するなど、竹鶴シリーズのなかでも群を抜く受賞歴を誇ります。
伊勢志摩サミットでも、竹鶴25年とともに提供されたニッカウヰスキーの自信作です。
しかし、原酒不足で竹鶴17年と同じく2020年に終売しました。
買取相場は高いもので ~26,480円(※)ほどです。
竹鶴25年
竹鶴25年は、竹鶴シリーズのなかで最も長く熟成されたものです。
2015年、2017年にはISCで金賞を獲得し、2019年にWWAでワールド・ベスト・ブレンデッドモルトを獲得しました。
しかし、竹鶴17年や21年と同じく、2020年に原酒不足で終売しています。
買取相場は、高いもので ~101,040円(※)ほどです。
※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。
※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合ございます。
※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。
「竹鶴」のバイセルでの実際の買取例は?
お酒買取のバイセルでも、「竹鶴」を含むウイスキーの買取実績は数多くございます。
以下の2ページでは、様々なウイスキーの買取相場に加え、バイセルでの実際の買取例、バイセルのウイスキー買取をご利用になったお客様の声についても記載してございます。
参考までにぜひご覧ください。
竹鶴21年の限定ラインナップ
お酒買取市場でも非常に人気の高い竹鶴21年ですが、実はニッカウヰスキー創業80周年を記念した限定版がいくつか存在します。
それらは竹鶴21年の人気に加え、限定版で生産数が少なかったことから希少性が高く、買取市場でも貴重品となっています。
・竹鶴21年ピュアモルト ポートウッドフィニッシュ
・竹鶴21年ピュアモルト マディラウッドフィニッシュ
・竹鶴21年ピュアモルト ノンチルフィルタード
竹鶴21年ピュアモルト ポートウッドフィニッシュ
「竹鶴21年ピュアモルト ポートウッドフィニッシュ」はニッカウヰスキー創業80周年記念品の第一弾として2014年4月に発売されたウイスキーです。
限定数量は約1,000本となっています。
竹鶴21年ピュアモルトをポートワインの樽でさらに熟成したウイスキーで、ワイン樽がもたらす芳醇で甘美な味わいが印象的です。
フルーティーな中にチョコやナッツ、コーヒーシュガーを思わせる香ばしさがあり、熟成による甘く華やかな香りが続いていくのが特徴です。
竹鶴21年ピュアモルト ノンチルフィルタード
「竹鶴21年ピュアモルト ノンチルフィルタード」はニッカウヰスキー創業80周年記念品の第二弾として2014年7月に発売された限定ウイスキーです。
限定数量は約3,000本となっています。
ノンチルフィルタードとは、冷却ろ過をあえて行わないまま瓶詰めしたウイスキーのことを指します。
常温でのろ過のみを行った影響で、ウイスキーの香味成分が残り、原酒本来の豊かな味が堪能できる仕上がりとなっています。
アルコール度数が48%とやや高めなところも特徴の1つです。
竹鶴21年ピュアモルト マディラウッドフィニッシュ
「竹鶴21年ピュアモルト マディラウッドフィニッシュ」は、2014年にリリースされた80周年記念品の中でも、ヨーロッパ限定で発売されたウイスキーです。
限定数量は約500本と少なくなっています。
竹鶴21年をマディラワイン樽でさらに熟成させたことによる、ウッディでクリーミーな香りが特徴です。
甘みとコクの中にマディラ特有のほのかな苦味を感じられる仕上がりとなっています。
竹鶴を高く売るためのポイント
竹鶴21年をはじめとした竹鶴シリーズは非常に人気の高いウイスキーであり、買取市場においても高く買取されるケースは多いです。
しかしながら、保存状態によっては、同じ竹鶴でも買取価格に大きな差が出てしまうことがあります。
ここでは竹鶴21年をはじめとした竹鶴シリーズを買取に出すにあたって知っておきたい、査定上のチェックポイントについてご紹介します。
・新品未開封かどうか
・内容量が減っていないか
・傷がないか
・あるべき付属品がついているか
ウイスキーの保管の際には、これらのポイントに注意してみてください。
新品未開封かどうか
竹鶴をはじめとしたウイスキーは、1度開封してしまうと空気に触れて品質の劣化が始まってしまいます。
「開封したばかりならそれほど劣化はしていない」とも思えますが、実際にはいつ開封されたかの判断が難しいため、開封されたウイスキーには買い手がつかないことが多いです。
そのため、買取業者としても開封されたウイスキーは買取不可としているところが多くなっています。
売却する可能性のあるウイスキーは、開封せずに保存しておきましょう。
内容量が減っていないか
新品未開栓のウイスキーであっても、保管状況によっては液漏れや蒸発が起こり、内容量が減ってしまうことがあります。
水分の蒸発で内容量が明らかに減っている場合、買取市場ではウイスキーの味や品質が変わっている可能性が高いと判断するのが一般的です。
竹鶴21年などの未開栓のウイスキーの品質を保つためには、保管場所として以下のような環境は避けましょう。
・直射日光の当たる場所
・温度が高くなる場所
・湿気の多い場所
・悪臭のする場所
このような場所を避けたうえで、瓶を立てて保管しておくのがおすすめです。
傷がないか
竹鶴21年などの高級ウイスキーは、飲んで素晴らしいお酒であるのはもちろんのこと、コレクションとしても人気が高いです。
その意味で、中身だけでなくボトルや化粧箱の状態も、買取市場での需要に関わってきます。
竹鶴21年などの人気ウイスキーで、ボトルや化粧箱に傷などがなく、綺麗な状態のものであれば買取価格も高くなりやすいでしょう。
反対に、ボトルに傷がある、化粧箱が破損しているなどすると、新品未開封であっても買取価格が下がってしまう可能性があります。
そのため、竹鶴21年なら化粧箱に入れたまま丁寧に扱うようにするなど、ウイスキーのボトルや箱を良い状態に保つことも非常に大切です。
あるべき付属品がついているか
ウイスキーを高値で売るには、竹鶴21年の本体ボトルだけでなく、化粧箱や説明書といった付属品が揃っていることも大切です。
お酒コレクターにとっては、これらの付属品も重要なコレクションの一部です。
あるべき付属品が揃っていることでコレクターからの需要が増し、高く買取されやすくなるでしょう。
竹鶴21年などの人気ウイスキーで保存状態が良く、付属品も揃っているものであれば、高価買取の可能性は高くなると言えます。
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