家の倉庫や押し入れ掃除、遺品整理などで出てくる金杯や銀杯。インテリアにそぐわなければなかなか飾れず、しまいこんでしまうことも多い製品ですが、実は高い価値をつけられる可能性があるのです。金杯や銀杯について、基本的な知識や価値の基準、簡単なお手入れ方法についてご紹介します。

金杯や銀杯とはどのようなもの?

金杯や銀杯とは、ゴルフ大会などの大会やコンベンション、表彰式、記念品などで進呈されるトロフィーのようなものです。有名なものでは、功労者や100歳のお祝いに総理大臣から贈呈される銀杯があります。トロフィーと異なるのは、金杯や銀杯が杯の形をしている点にあります。大きさは直径6センチ?15センチ程度、重さは30グラム?300グラム前後が一般的です。これらの歴史は古く、金や銀の加工技術が発達した紀元前後には既に存在していたといわれており、儀式や装飾などの目的で使われていました。日本では権力や財力を示すものとして重宝されていましたが、金製品や銀製品の普及に伴って、冠婚葬祭や祝賀の場面でも贈答されるようになりました。

金杯や銀杯の価値を左右するポイント

金杯や銀杯の価値は、まずその純度によって決まります。金杯の場合、最も価値が高いのは純金K24であり、高額査定が期待できます。18金や14金など、純度が下がると査定額も低くなっていく傾向があります。銀杯の場合も同様で、純銀であるSV1000が最も高価値です。杯の裏に純度の刻印が押されていることが多いため、手元に持っている場合は確かめてみると良いでしょう。また、大きさや重さも価値を左右しており、純金・純銀でサイズも大きければ、価格が上がっていきます。ここで気をつけたいのは、金メッキや銀メッキの場合、あまり価値をつけられないということです。メッキの目印は「P」「F」の刻印であり、金メッキ製品であればK24GP、K24GFなどと表記されるため比較的判別しやすいです。しかし、銀メッキは「SP」「SF」などの表記があまりないため、判別に迷ったら買取業者に相談してみましょう。総理大臣が高齢者に贈呈する銀杯は、高齢化が進んだため経費削減の目的で2016年度から銀メッキへ変更されました。2015年度までの銀杯は純銀であるため、査定額も比較的高くなります。


お手入れ方法を知って価値を上げよう

純度の高い銀杯は特に変色しやすいため、正しいお手入れ方法を知り、こまめに状態をチェックすることが大切です。金杯や銀杯のお手入れで避けたいのは、歯磨き粉やクレンザーなどの研磨剤を使用することです。表面が傷だらけになってしまうため注意しましょう。汚れが目立ったら、重曹を水で溶かし、柔らかい布につけて優しく拭いてください。つや消し部分は、重曹を水で溶かしたものを指につけ、優しくこすると劣化を防げます。頑固な汚れに対しては、金や銀専用のクリーナーを使うと効果的です。保管の際は、カビや変色を避けるために、直射日光や湿気のない場所を選んでください。銀杯は空気との接触を防ぐことで硫化防止になるため、紙とビニール袋とで包んでからケースにしまうと、より品質を保つことができます。