一定の財産を保有している人は、どんなタイプの資産で財産を持つかを考える必要があります。すべて現金で保有するとインフレに対処できませんし、すべて株式だと相場の暴落によって財産を失う可能性があります。そのため、財産は複数のタイプの資産に分けて保有することが望ましいでしょう。そこで、金を使った資産四分割法についてご紹介します。

                          

資産四分割法とは?

資産三分割法という言葉を聞いたことがあるという人は多いのではないでしょうか。資産三分割法とは、保有している財産を株式、債券、不動産に分割することによって、価格変動リスクなどから資産を守る方法をいいます。株式は大きな値上がり益が狙える反面、値下がりして大きな評価損を出す可能性もあります。債券は、満期まで保有することで額面が返ってくるため財産が減少するリスクは低いですが、リターンである利息収入は高くありません。不動産は、株式と同じように価格変動リスクがありますが、株式とは違う値動きをします。また、賃貸不動産を保有することで家賃収入というインカムゲインが得られる魅力があります。資産四分割法とは、これらに金を加えた資産保有方法のことです。資産四分割といっても、財産総額を金額ベースできっちり四分割する必要はありません。資産四分割法をとっている人でも、金については25%よりも低い比率で保有するケースはあるでしょう。

金を持つことによってポートフォリオ効果が得られる

資産四分割法をとることによるメリットの1つは、ポートフォリオ効果がアップすることが期待できる点です。金は、株式や不動産とは異なる値動きをすることが多いです。株式の値動きの逆になるというわけではありませんが、株式の値動きとは無関係な動きをすることも多いのが金の値動きの特徴です。値動きが同じタイプの資産に分散投資をしても、価格変動リスクなどを下げることはできませんが、値動きが違うタイプのものに投資をすると、ある資産の値下がりを別の資産の値上がりで相殺できることがあります。これがポートフォリオ効果です。金の値動きは比較的大きいため価格変動リスクは小さいとは言えませんが、金に分散投資をすることによってポートフォリオ効果により資産全体のリスクが下がります。資産四分割法は、ポートフォリオ効果を得る上で合理的な資産分割方法といえます。


金は移動可能で価値がゼロにならないなどのメリットがある

資産四分割法をとって金をポートフォリオに加えるメリットは、ポートフォリオ効果が得られるだけではありません。財産の一部を金で保有するメリットは他にもあります。まず、金は、財産の価値がゼロにならないというメリットがあります。株式や債券は発行体の破たんなどで財産価値がゼロになる可能性がありますが、金にはその心配がありませんので、長期的な財産保全を考える上では金での保有は有効です。また、金は不動産と違い比較的簡単に移動ができるメリットもあります。さらに、金の買取り業者を見つけて現金化することは比較的簡単ですので、不動産と比較して流動性が高い点も魅力です。資産四分割法は、資産家が長い期間をかけて編み出した資産保全のノウハウです。資産の分散投資に悩んだときは、参考にしてみるとよいでしょう。