クロコダイルといえば、本革製品の中でも最高級品です。格調高いクロコダイル革が使用された鞄は愛好家から人気がありますが、雑な扱いをしていると美しい革に傷みや色落ちが起こってしまうため、普段からのお手入れが重要となります。

革が傷む原因とは?

本物のクロコダイルの革から作られた鞄は、ほとんどの部分が自然素材で構成されているため、何もしていなくても時間の経過とともに劣化が起こり、徐々に素材は傷んでいきます。鞄として使用していれば皮脂や汗、外部からの衝撃といった負担にさらされるわけですから、その分だけ劣化が早まりますし、思わぬダメージを受けることもあるでしょう。さらに、革製品は高温に弱く、基本的に耐久性の低い染色しか行えないので、強い直射日光や照明や紫外線を浴びることで色落ちや変色が起こる危険性があります。ドライヤーやストーブの熱で革の繊維が変質して変形を起こすケースも考えられるため、高熱を発生させる器具の近くには置かないよう心がけなければいけません。また、自然素材の皮革は湿気に弱く、湿度の高い場所での放置や水濡れによってカビの被害を受けることもあるでしょう。皮脂や汗などの汚れも色落ちやカビの原因となることがありますから、充分に注意が必要です。水濡れや汚れがひどい時はクロコダイル製品を扱う専門業者になるべく早く相談してください。

クロコダイル革のお手入れ方法

適切なお手入れを定期的に施すことでクロコダイル革の劣化を防止することができますし、場合によっては傷みを回復させることも可能です。クロコダイル革はその仕上げの製法によって、表面にある程度のツヤを残した「セミマット加工」、表面のツヤを抑えた「マット加工」、メノウの石で磨いて表面に際立ったツヤを与える「シャイニング加工」の3種類に分かれ、それぞれお手入れ方法に違いがあります。「セミマット加工」の場合、埃や汚れは色移りの心配のない柔らかい布で軽く拭きます。その際、皮脂や爪で革を傷めないよう薄手の手袋を着用するといいでしょう。縫い目部分は毛質の柔らかい歯ブラシや馬毛ブラシなどで軽くブラッシングします。軽く拭いたり、ブラッシングしたりして落ちないような汚れがある場合は、無理に落とそうとすると革を傷めてしまうことがあるので、専門業者に相談するのが無難です。また、革の状態にかさつきが見られたら栄養クリームでの補修が有効です。ただし革質に合わない栄養クリームを使用するとシミを作ってしまう恐れがあるため、知識に自信がなければ専門家に任せましょう。「マット加工」のお手入れ方法はほとんどセミマット加工の時と同様ですが、磨くとツヤが出てせっかくの質感が失われてしまうので、より慎重なケアが求められます。「シャイニング加工」のクロコダイル革は表面が傷つきやすいので、ブラシなどは使わずにコットンなどで優しく汚れを拭きます。汚れが落ちたら専用のスプレーを吹きつけ、乾いたら柔らかい布で磨きます。このスプレーも相性が悪いとシミの原因となります。使用前に目立たない部分に吹きかけて相性テストをしておきましょう。


鞄に万が一傷みが発生した場合は修理か買取か

丁寧にお手入れしていたつもりでも、不注意で色落ちやカビなどを発生させてしまうこともあるでしょう。そんな時はクロコダイル製品を専門に扱っている業者に鞄の修理をご依頼ください。クロコダイル革の修理に加え、ハンドル部分や金具や内装などの取り替えも行ってくれます。プロのメンテナンスを定期的に受けることで、クロコダイルの鞄をより長く使い続けることができるでしょう。しかし、高級素材であるクロコダイル革の修理ですから、費用はそれなりにかかります。もしも修理費用の捻出が苦しいようであれば、買取専門業者などに鞄を買い取ってもらうのも1つの選択肢です。クロコダイル製品であれば傷みや汚れがあっても買い取ってくれる可能性は高いです。修理か買取かどちらにしようか迷うというような場合は、それぞれの業者に査定額を提示してもらってから検討するのもいいでしょう。修理も買取も、無料での査定を実施している店舗がありますので、そちらのサービスの利用が便利です。