ダイヤモンドは、宝石の中でも特に希少価値が高いとされ、多くの愛好家に好まれています。美しく均一にカットされた表面で屈折する光の輝きは大昔から人の心を奪ってきました。そんなダイヤモンドの中で、オークションにおいて最高額が付けられたダイヤモンドがあるのです。

過去最高額は大粒のブルーダイヤモンド

2016年にスイスのジュネーブで行われたオークションで、過去最高額のダイヤモンドが落札されました。このダイヤは通常の無色透明なダイヤモンドとは違い、青い輝きを放つブルーダイヤモンドという種類のもので、金額にして5683万7000スイスフラン、日本円に換算すると約63億4000万円という金額です。これは2015年にオークション大手のサザビーズで落札されたブルームーンダイヤモンドの53億円を優に超える金額です。この史上最高額で落札されたブルーダイヤモンドは南アフリカに本社を構える大手ダイヤモンド生産会社のデビアスの経営に携わっていた以前の所有者にちなみ、『オッペンハイマー・ブルー』と名付けられました。

ダイヤモンドの価値の測り方

ダイヤモンドの品質を測るにはアメリカ宝石学協会が考案した色(カラー)、透明度(クラリティ)、カラット(重さ)、カット(研磨)という4つの指標を用いて行われます。これらをまとめて4Cと一般的には呼ばれています。色や透明度、重さに関してはその採掘されたダイヤモンドによりますが、カットに関しては人間が手作業で行う作業であるため、職人の腕も関係してきます。大きなダイヤモンドであればそれだけ研磨する面積も大きくなりますし、加工作業も大変です。ダイヤモンドという鉱物自体、地球上に存在する鉱物の中でもっとも硬いため、研磨作業には多くの時間を要します。また、宝石としてのダイヤモンドの価値を測定する際に特に重要視されるのが透明度であり、炭素の結晶であるダイヤモンドの中に内包物が含まれていない高純度のダイヤが良いとされています。透明度の測定は実際に職人の目で見て行われ、もっとも純度の高い『FL』から純度の低い『I2』までの11段階で評価されます。


ブルーダイヤモンドが高価とされる理由と過去最高額の理由

通常のダイヤモンドのように無色透明ではなく、色がついているダイヤモンドのことを一般にファンシーカラーといいますが、この中でもブルーはレッド、パープル、ピンクに続く希少価値を持っています。その採掘確率はダイヤモンド全体のわずか0.5%程度と言われています。ブルーダイヤモンドを採掘するだけでもかなりの確率ですが、透明度や大きさなどを考慮して宝石として加工できるレベルのクオリティのものを採掘するとなると、採掘されたブルーダイヤの中でもさらに1%程度しかありません。この希少性に加え、近年はダイヤモンドの需要が増し、全体的に相場が上昇傾向にあります。特にファンシーカラーは人気が高く、中でも希少性の高いレッドやピンク、ブルーは群を抜く人気を誇ります。今回の『オッペンハイマー・ブルー』が63億円という破格な金額で落札されたのにはダイヤの持っている希少性やクオリティだけではなく、時代の流れや需要の増加といった側面もあるようです。