宝石に付いている鑑定書には、鑑定した機関の名前が載っています。その鑑定機関の中でも特に有名なのがGIAです。GIAはダイヤモンドのグレーディングシステムを確立し、専門教育によって優秀な査定員を生み出しています。GIAの鑑定基準や査定員について説明します。

GIAは宝石学の専門機関

GIAは、世界的な宝石鑑定機関の権威です。GIAとはGemological Institute of Americaの略で、日本では米国宝石学会と訳されています。ジェモロジーとは宝石学のことで、ダイヤモンドの鑑定や、それ以外の宝石であるカラーストーンの鑑別だけでなく、宝石学の研究と査定員の育成を行っている非営利の教育機関でもあります。GIAの本社はアメリカのカリフォルニアにありますが、日本にも支部があって鑑定をしていて、ここで査定員の資格を取ることもできます。貴重な宝石の代表といえばダイヤモンドですが、GIAはその鑑定方法を確立した機関として有名です。ダイヤと言っても、天然ダイヤと人工ダイヤがあります。キュービックジルコニアやモアッサナイトのような人工ダイヤは、管理して作っているので不純物もなく、見た目だけならば天然のものよりも整っています。また、天然ダイヤは同じものが2つとないだけに、基準が決まる前は査定員によって評価がばらついていたのです。GIAは4Cという鑑定基準を定め、それが世界中で採用されて、現在ダイヤモンドはその基準によってグレードが決められています。

ダイヤモンドの評価基準・4Cとは

GIAが定めた基準である4Cとは、Color(色)・Clarity(透明度)・Cut(カット)・Carat weight(カラット重量)のことです。色は、基準になる石の色と比較してどのような色合いなのかを、23段階に分けて示します。透明度は、ダイヤの傷や不純物に対する評価です。傷や不純物が少なければ少ないほど高価値で、11段階評価となっています。カットは研磨状態、カットの対称性、総合評価に対してで、ダイヤの代表的なカッティングであるラウンドブリリアンカットのみについて5段階評価されます。ダイヤはカットの仕方によって輝きが大きく変わります。また、対称性に優れているダイヤは、ハートアンドキューピッドと呼ばれる屈折によってできるハート型と天使の矢のような光の輝きを、さらに得ることもできるのです。もっともこの輝きは、専用スコープでなければ確認することはできません。カラットは、ダイヤの重さです。ダイヤの石は重いほど価値が上がります。そして1カラットは200mgとなっています。0.1カラットのダイヤの重さは0.02gとなるわけです。


信頼できる期間によって作成された鑑定書は確かな証明書

GIAによる鑑定の確かさはダイヤモンドだけにとどまりません。ダイヤモンド以外の宝石、カラーストーンを鑑定した書類は鑑別書となりますが、目視と機器による分析を合わせて、詳細な評価を行っています。日本には査定員の国家資格はありません。民間資格となるので、どこの鑑定機関で資格を取ったかが重要視されます。GIAで資格を取得した査定員は、G.Gと呼ばれます。Graduate Gemologistの略で、宝石学修了者のことです。GIAは世界的な鑑定機関で信頼が厚いため、一流ブランドの店やオークションでは、GIA以外の鑑定書を認めていないところもあります。そこで買取においても、GIA G.Gの作成した鑑定書や鑑別書が宝石に付いているのは、とても心強いことなのです。鑑定書は、その宝石がまぎれもない本物であることと、クオリティーを証明するものです。正確な査定を受けたいなら、宝石に鑑定書や鑑別書か付いている場合は忘れずに添えておきましょう。