冠婚葬祭の場で1つ持っておくと困らない真珠は人生の節目で購入したり、贈られたりすることが多いものです。上品でつける場所を選びませんが、年齢を重ねるごとにボリュームのある大粒が似合うようになります。自分に合った真珠を選ぶことも大切です。

自然が生み出す偶然の産物

古くから真珠は世界中で珍重されてきました。月が落とした光のしずくや人魚の涙が貝の中に宿ったと考えられていたように神秘的な輝きは人々を魅了してきました。自然が生み出す偶然の産物の真珠は、真珠貝の内側に偶然入り込んだ異物が核となり、長い年月をかけて真珠層に包み込まれることで生成されます。真珠となるのは数万個の貝の中でごくわずかですが真円や大玉になる確率は非常に低いため、それぞれの真珠によって価格差は天と地ほどに差があります。明治時代になってミキモト創業者が世界で初めて養殖技術に成功したことで安価に手に入るようになりました。

真珠の種類で使い分けを

真珠と言っても種類は1つではありません。上品な色合いと光沢が美しい「アコヤ養殖真珠」は世界の養殖真珠の原点です。養殖で使われる最も一般的なアコヤ貝から採れるこの真珠のサイズは小さめですが、淡いピンクをおびた柔らかな色合いと光沢で人気を集めています。シルバーやゴールドの大玉真珠ならば「シロチョウ養殖真珠」です。10ミリ以上の大玉が採れます。ピーコックと呼ばれる赤みがかった黒緑色の最高級品とされる真珠は「クロチョウ養殖真珠」です。主な産地はタヒチで沖縄県の一部でも行われています。楕円形やゆがんだ形が面白い「淡水パール」は核を挿入しない養殖法のため真円には育ちません。淡水パールはフォーマルの場で使えないとされていますが、カジュアルなパーティーなどでは着用できます。宝石としての価値も低いですが、ファッションとして形や色を楽しみましょう。


年齢や場面で変わる真珠のつけ方

多くの女性が持っているのは成人のお祝いや就職、結婚といった人生の節目に購入したり、プレゼントされたりしたホワイトパールのものでしょう。ホワイトパールのネックレスは1本持っておくと幅広い場面で役立ってくれます。長さは40センチメートル前後で1連のものが葬儀の場でも使えるので無難です。特にご不幸の場合に身に付けられるアクセサリーは涙を表すとされる真珠のみです。2連3連のものは不幸を重ねることを連想させるので避けましょう。フォーマルな場では真円に近いものほど良いとされています。玉の大きさは若いころは小さめのものでも似合いますが、年齢を重ねるごとに大きなサイズが映えるようになります。8ミリ以上の大きめのものであれば長く使えますが、10ミリを超えると華やか過ぎるので学校行事や葬儀には向きません。 クロチョウ真珠などの黒い真珠もオールマイティに使えます。葬儀はもちろん服装しだいで結婚式にも装えます。万能な宝飾品の真珠のネックレスですが、年齢や場面によって使い分けることでつける人の品格を底上げしてくれます。独身の頃にパーティーにつけていくもの、子どもの入学式につけていくもの、高齢になって葬儀につけていくものが同じ真珠でいけない訳ではありません。シチュエーションごとに使い分けられたら素敵です。年齢に合わなくなった真珠は娘さんに譲ってもいいですね。お嬢さんがいないならば出張買取を利用して売るのも一つの方法です。