血赤珊瑚の色は、オックスブラッドと表現されます。雄牛の血という意味で、暗い赤色のことなのです。赤みが濃く美しい色合いの珊瑚は世界でも最高クラスの評価をされていて、希少価値も高くなっています。血赤珊瑚はメンテナンスをこまめに行わないと、ダメージを受けやすいデリケートな宝石です。血赤珊瑚について知っておきましょう。

血赤珊瑚は日本でしか取れない

珊瑚と言っても、さまざまな種類があります。珊瑚は宝石ですが、石ではありません。珊瑚虫という小さい生き物です。その虫がたくさん集まって、赤い宝石でできた木のような見事な赤い珊瑚になったり、珊瑚礁を作ったりするのです。触手が6本の六放珊瑚が珊瑚礁を作り、8本の八放珊瑚が宝石になる珊瑚になります。八放珊瑚の作る珊瑚でなければ、宝石となる美しさは出せないのです。珊瑚は色によって種類分けされます。カラーグレードは5段階で、4~5段階の赤みが非常に強いものが血赤珊瑚と呼ばれて珍重されるのです。赤い珊瑚はまとめて赤珊瑚という分け方をされることもありますが、オックスブラッドと評される血のような暗い赤みを持つ珊瑚はとても希少で最高級品です。そして、赤珊瑚は日本近海でしか産出されません。そこで他の産地の赤珊瑚と区別するために、血赤珊瑚という表現が使われています。それに対して、他産地の赤珊瑚は紅珊瑚と言われます。他には、桃色や白、黒い珊瑚などもあります。

血赤珊瑚の評価基準は

珊瑚は色以外にも評価基準があります。色むらや傷などについてです。色むらや傷のない珊瑚ほど高いグレードになるわけで、他にもフや虫食い、ヒなどが判断されるポイントとなります。フとは、白い斑点のような模様のことです。血赤珊瑚の中心にあって骨のようにも見える白い部分で、珊瑚をアクセサリーとして加工する時には目立たないように、穴を開ける部分や台座に配置するといった配慮がされます。フは赤珊瑚の中でも血赤珊瑚にしか認められないので、血赤珊瑚の真贋を見分ける際の目安になることもあるのです。虫食いとは、珊瑚の風化によってできる穴や色あせを指します。珊瑚は生き物のため、死んでしまえば海中で少しずつ朽ちていってしまうのです。生きている珊瑚は「生木」と言って区別しています。ヒはクラックのことです。珊瑚は海底でできるので、引き上げる時に水圧の変化を受けます。このせいで、ひびが入ることがあるのです。


デリケートな血赤珊瑚はメンテナンスが価値を分ける

血赤珊瑚を偽物かどうか見分けるのは、専門家でなければなかなか難しいです。手っ取り早い方法としては、血赤珊瑚を割ります。中にフがあるかどうかも見ますが、偽物は樹脂などで作られ外側だけをコーティングしてごまかしているため、表面以外は白いのです。もちろん、これは現実的な方法ではありません。UV-LEDライトを当てて青白くなる反応があれば本物、天然物のために見た目がきれい過ぎれば偽物といった見分け方もあります。しかし、血赤珊瑚に関しては、信頼できる業者に確かめてもらうほうが確実と言えるでしょう。血赤珊瑚は、宝石としては非常にデリケートです。やわらかくて傷が付きやすく、酸に弱いという性質を持っています。これは珊瑚の主成分が炭酸カルシウムのためで、酸に触れると溶けてしまうのです。酸は化粧品や果汁だけでなく汗にも含まれているので、血赤珊瑚に付いたらすぐにやさしく拭き取りましょう。熱源に近づけてもいけません。使い終わったら毎回、やわらかい布で汚れを拭いて、他のアクセサリーとは別にしまうようにするのがメンテナンスのコツです。ぶつかって傷が付かないようにするためです。買取では、血赤珊瑚のコンディションも重視されます。光沢を失わせず、傷を作らないようにメンテナンスし続けることが大切なのです。