宝石の美しさを知りより深く追求していくと、最後にたどり着くものがパライバトルマリンと言われています。数多くの宝石の中でパライバトルマリンがそれほど評価される秘密をお伝えします。

トルマリンの和名は「電気石」

トルマリンは和名では「電気石」と呼ばれるトルマリンの一種です。その由来は、熱や摩擦を受けることで石の表面に静電気を帯びるからです。磁石のように小さな紙切れなどを吸い付けるため、強い光が当たるショーケースの中でトルマリンがホコリを吸い付けていることもあります。トルマリンは赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の虹色を甦生する7色すべての種類があります。色の豊富さではルビーやサファイヤを超えています。トルマリン自体はルビーやエメラルドと混同されやすいため紀元前から使われていたにもかかわらず、記録に残っている記述が多くありません。パライバトルマリンは通常のトルマリンには見られない大変鮮やかなブルーやグリーンの色合いを持っています。トルマリンの多彩な色彩は鉄やクロム、銅といった金属元素の影響を受けているためです。パライバトルマリンはその中でも銅と酸化クロムの2つの元素を含んでいます。酸化クロムが多ければ青が強く、銅が多ければグリーンが強く出ます。これらが独特のブルーを生み出し、数あるトルマリンの中でも最高ランクの評価の宝石となっています。その色合いはターコイズブルーからグリーンを帯びたブルーまで幅広く、個性的で力強い輝きは他の宝石にはない魅力です。

産出量が少なく価格が高騰

当初パライバトルマリンが産出されるのは、ブラジルの北東の端に位置するパライバ州だけでした。この地のバタウラ村の丘で1989年の一年間産出されましたが、現在ではほとんど採れません。その後はリオグランデノルデ州やナイジェリア、モザンビークといったアフリカの地でも採掘されるようになりました。良質で大粒のパライバトルマリンは少なく産出量も安定していません。需要に産出が追い付かない状態となっています。ブラジル産の価格は上昇傾向にあり、市場に出回るのはモザンビーク産が大半を占めています。モザンビーク産は全体的に色が薄いですが、まれにブラジル産にも劣らない質の良いものが産出されます。ブランド価値の高いブラジル産よりもお買い得です。


価格は色石の中でトップクラス

パライバトルマリンを選ぶ際にも重要なポイントとなるのは色合いです。濃いブルーや鮮やかなブルー、グリーンがかったブルーなどさまざまな色の種類がありますが、格段に評価が高いのはとろみのあるテリを感じさせるブルーです。色の濃さは同じブルーでも淡い色よりはやや濃い目のものが財産としての価値が上がります。内包物についてはトルマリン自体がクロム、マンガン、銅などを含んでいるためある程度仕方がないと言えます。色合いや透明感を重視しましょう。トルマリンの一種であるパライバトルマリンの価値は当初半貴石という扱いでした。現在ではとびぬけた美しさと希少さから1カラット当たりの価格は色石の中でトップクラスとなっています。もし手持ちのトルマリンがパライバトルマリンなら、売りに出せば結構な現金に替えられるかもしれません。気になったら出張買取で査定してもらいましょう。