ファーオブザイヤーを知っていますか。これは日本毛皮協会 (通称、JFA)が毎年毛皮の似合う人を選び選考するものです。毎年多くの美しい女優を中心に選ばれており、その選考理由も納得できるものばかりです。ここでは、そんなファーオブザイヤーについてまとめてみました。

ファーオブザイヤーとは

そもそもファーオブザイヤーとは、JFAが2004年に設立した賞です。毛皮の普及やファーファッションの向上を目的としたのが設立のきっかけです。日本では1980年代のバブルの時代には毛皮のコートがたくさん売れていましたが、その後、経済が急速に減速すると同時に毛皮の売れ行きも低迷していきました。現状を元気づけるかのように、毎年ゴージャスな毛皮の似合う有名人を選出しています。外見の美しさはもちろん、内面からも「毛皮が似合う人、毛皮を愛してもらえる人」を選考しています。記念すべき第一回目のファーオブザイヤー受賞者はプロフィギュアスケーターの荒川静香さん。翌年にはモデルの石川亜沙美さん、そして第3回目には男性部門も設立し、 成宮寛貴さんや魔娑斗さんが受賞しています。

歴代の受賞者とその理由

歴代の受賞者を見ていくと、その年に活躍した芸能人の方が多いようです。第5回の受賞者は黒木メイサさんですが、授賞理由は「彼女の年齢を感じさせない凛とした美しさとクールさは、毛皮の魅力を十分に引き出し、毛皮をまとうに相応しい方のため」とあります。また、翌年には女優の米倉涼子さんが受賞し、理由は「躍動感ある彼女の魅力は、毛皮の持つ“しなやかさ”に通じるところがある」となっています。確かに2人ともカッコよくファーを着こなすことができる女性です。この他にも土屋アンナさんや菊川玲さんなどが受賞しています。どちらかというと、アイドルのような愛らしさではなく、クールビューティーという表現が相応しい大人カッコいい人が受賞しているのが印象的です。毛皮は誰が着ても似合うデザインが多いのですが、子供が高級毛皮を着るイメージはあまりありません。やはり毛皮ということで、大人の雰囲気が漂う美しい人を中心に選考されているのが分かります。


現在では行っていないファーオブザイヤー

実はファーオブザイヤーは2013年の第9回、菊川怜さんが受賞を最後に現在では行われていません。行われていない理由はさまざまですが、理由の1つにリアルファーを身にまとうことの反対意見があります。現在産出される毛皮の多くは、毛皮のために養殖された動物たちが中心です。その多くは保護法に沿った形で育てられている動物ですが、中には密猟されて殺されてしまった動物の毛皮を使ったものもあります。このような背景から、新たに新しい毛皮を産出することに反対する意見が世界中で高まっています。最近では、羊の毛を使ったフェイクファーや、すでに毛皮として出回っているリアルファーを再び使って、リメイクする商品にも人気が集まっています。もし自分でも使っていない毛皮の服飾品があるなら、リサイクルのつもりで毛皮の買い取り業者に出してみるのがおススメです。現在多くの国で毛皮は不足しており、自分の出した毛皮が思いがけない値段で買い取りされることもあるようです。