暖かく機能的でゴージャスな印象を与えてくれる毛皮。ファッションアイテムの一つに取り入れてみたいと感じている方も多いのではないでしょうか。ここでは、人間が毛皮を利用してきた歴史や毛皮の特徴、種類などについてご紹介します。

人間と毛皮との関わりについて

毛皮は昔から防寒着として用いられ、その歴史は旧石器時代にさかのぼるといわれています。歴史をたどると、カエサルの「ガリア戦記」のなかに毛皮について触れた部分がありますし、ギリシア神話の中にも子羊の毛皮が登場しています。中期エジプト王朝ではヒョウの毛皮が王家の象徴とされていたこともありました。さらに時代が進みヨーロッパが封建時代を迎えると、毛皮は財宝並みに扱われ、庶民の着用は制限されていました。また、地域がそれぞれ資源として毛皮を活用するようにもなりました。ロシアは毛皮を輸出することで利益を生み、エスキモーはトナカイやアザラシの毛皮で全身を覆って極地での生活を可能にしました。日本でも大陸からの舶来品として毛皮が伝わり、平安時代には貴族の間に広まったとされていますが、浸透するまでには時間がかかりました。日本で一般の人の間に毛皮が広まったきっかけは、正田美智子さまが婚約の際にミンクのストールを身につけていたことといわれています。素敵な装いを目の当たりにしたことと、当時の好景気が毛皮の浸透を一気に後押ししたのでしょう。

毛皮の持ち味や魅力について

毛皮の持ち味や魅力はどのようなところにあるのでしょうか。毛皮に使われるのは動物の真皮から上にあたる部分です。毛皮に使われる皮膚の毛包からは刺し毛と呼ばれる硬い毛と、ふわふわと柔らかい綿毛と呼ばれる毛の2種類が生えています。刺し毛は弾力性のある硬い毛で水をはじく効果が高く、外の刺激から自分の身を守る役割を果たしています。また、綿毛は刺し毛と比べると長さは短めでふんわりと密に生えているため、高い保温効果があるのが特色です。撥水性が高い刺し毛と細やかな綿毛が混じって生えることで通気性が確保されて蒸れにくくなりますし、撥水性や保温効果も高いといえるでしょう。さらに、動物たちが持っている毛並みの美しさも、多くの人を惹きつける理由のひとつとなっています。


毛皮に使われる動物の種類について

毛皮に用いられる主な動物としてイタチやキツネ、ヒツジやウサギなどがあげられます。同じ動物の中でも種類があります。例えば、イタチでは毛並みが美しいミンクや野生で柔らかめの毛をもつウィーゼル、毛並みの美しさと柔らかさで人気の高いセーブルなどに分けられます。ウィーゼルはチャイナミンクとも呼ばれ、コートによく用いられる毛皮です。また、セーブルのなかでもクロテンと呼ばれるロシアンセーブルは高級品として知られています。キツネについては防寒用に使われてきたレッドフォックスや、青みがかったグレーの毛が特色のブルーフォックスをはじめ、シルバーとブラックのコントラストが美しいシルバーフォックスも人気の的です。ヒツジでは短い巻き毛が特色のチベットラムやツヤツヤした独特の巻き毛が美しいカラクルラム、ウサギではお手頃価格のラビットをはじめ、毛織物に使われるアンゴラや毛皮専用に育てられるレッキスラビットなどがあります。毛皮は種類によって持ち味が異なりますので、それぞれの違いを楽しみたいものです。自宅に使わなくなった毛皮製品があるときには、買取業者に査定に出してみてはいかがでしょう。毛皮は人気が高いので正しく鑑定してくれるお店では、予想以上に高値で買い取りしてもらえるかもしれません。