モグラの毛皮であるモールは、取れる毛の量は少なく、希少価値の高い毛皮です。美しい光沢とベルベットのような柔らかい肌触りが特徴であり、服飾品はもちろん、高級な手帳などの文具にも使われています。

モールの毛皮の歴史

モールの毛皮とは簡単に言うと、モグラの毛を利用したものです。その大きさから分かるように、毛皮の中でももっとも小さなものです。そのため、モールの毛皮のコートと言っても生地全体がモールでできているものは少なく、コートの襟や袖など一部として使われることが多いです。今ではモグラの毛を毛皮として使うのはなかなかできませんが、20世紀に入るまではモグラの毛皮はとても重宝されてきました。特にヨーロッパでは乗馬用のズボンやコートにモールを用いて作るのが一般的でした。モールは保温性もありますが、柔らかくて美しい光沢があり、貴族たちの間でも人気の素材だったのです。日本でも戦前はモグラの毛を利用した服飾品が多くありました。今でも「モールスキン」と呼ばれる生地がありますが、実際にはモグラの毛皮を利用したものではなく、綿糸を織り上げた厚めの布地を言います。本物のモールの毛皮を使った商品は、現在ではとても少なくなっています。

モールの毛皮の特徴

モールの毛皮はとても柔らかくて肌触りが良いうえ、美しい光沢があります。感触で言えばベルベットと似ており、その優しい肌触りから普段よく使う手帳などの文具雑貨にも使われることが多いです。皮の性質自体はあまり丈夫ではないため、洋服として使われるのはワッペンなどのワンポイントとして活用されています。ブラックを基調とした色が多く、ブラウンやブルーグレーも人気です。とても小さな布地として活用されるモールですが、集めることにより保温性の高いファーや帽子、マフラーなどの服飾品として活用することもできます。毛皮の中では生産しやすいものですが、大きな毛皮として生み出すことは難しいためファーやコートなどは高額な値段がつくこともあります。特に近年では、モールスキンと呼ばれる人工的な布地が多く出回っており、本物の天然のモールを使った毛皮はめったに見ることはできません。そのため、天然のモールを使った毛皮は希少価値が高く、服飾品は特に高値で売られています。また、文房具などに使用されるモールスキンも扱うメーカーはハイブランドが多いようです。


モールの毛皮が手元にあれば、毛皮買い取り業者を利用してみよう

最近ではなかなか見かけることのできないモールの毛皮商品。そのため、毛皮の愛好者からもモールの毛皮を使った商品は珍しがられるようで、商品によっては中古品でも高く売れることもあります。モールの毛皮を持っている方はなかなか少ないかもしれませんが、高級なコートやジャケットのワンポイントとして使われていることもあります。肌触りがよく、ツヤの美しい毛皮であれば、モールの毛皮が使われているかもしれません。自分ではよく分からないけれど、実は毛皮の買い取り業者で査定してもらったら意外な値段がつくこともあります。家に使っていない毛皮の製品があるなら、一度買い取り業者に査定してもらうのもおススメです。多少汚れがあったり、古い商品だったりしても、毛皮の品質自体が良いものであればたいていは買い取りに応じてくれます。