着物は、シミができた時に落とすのが大変です。着用中には特に注意したいものですが、しまっていても保管状態が良くないとシミができることもあります。汚れやシミで諦める前にこんな工夫や方法で解決しましょう。

困る前に実践!汚れやシミを作らない方法

着物は1回着用しただけでも意外とシミの原因を作っていることがあります。見た目には何もないと思ってそのまましまってしまうと、後で出した時にシミになっているということも少なくありません。着用した後のお手入れも大切ですが、汚れやシミの原因をあらかじめ防ぐ方法もあります。それは着物に撥水加工や防汚加工を施しておくことです。これは着物を呉服店で誂える時にすすめられることが多いので、最初から加工している人は多いかもしれません。加工された着物は水分をはじく性質に変わるので、ジュースやコーヒーなどをこぼした時にも生地に吸収されにくくシミも防げます。ですから、着物を誂える時にこの加工もお願いしましょう。撥水加工や防汚加工をしている会社は何社かあり、それぞれに商品名のような名前がついています。呉服店によって提携している会社は異なるので加工の名前に違いはありますが、撥水効果で汚れを防ぐという性質は変わりません。加工する会社によっては生地の風合いが違う場合もあるようです。この撥水加工は、後からすることもできます。加工していない着物は汚してしまう前にやっておきましょう。着物を購入した呉服店に相談すると、そこで取り扱っている会社の撥水加工をしてもらえます。

シミができてしまったら?諦める前にこれで対処を

撥水加工をしている着物でも、着用してシワができたり、汗を吸収したりするものです。脱いだら必ず1日は陰干しして適度に湿気を取っておきましょう。これはシワを伸ばすことも目的なので、着物用のハンガーを使用します。陰干ししながら、襟や袖口、裾を中心にシミや汚れがないかをチェックすることも大切です。汚れがない場合は汗を吸収した箇所を軽く拭いておくと、しまってもシミになりにくくなります。まず、汗をかいた部分に軽く霧吹きをしていきます。そして、霧吹きをしたところを乾いた布で叩きながら水分を取り除くようにします。使う布はガーゼなど吸収性が高く柔らかいものが効果的です。1日陰干しして湿気を抜いたら、ホコリをブラシなどで払ってから箪笥にしまいます。 もし、汚れやシミができていたらどうすればいいでしょうか。自分でできるシミ抜きなどもありますが、失敗したら取り返しがつきません。諦めるより、着物を専門に洗ってくれるところできれいにしてもらう方が確実です。また、撥水加工をしていれば、会社によっては保証の範囲内でシミや汚れに対処してくれることもあります。  

どうしても取れないシミやキズで着られなくなったら?

着物のシミは早い方が落とせる率は高くなります。しかし、汗や気づかない汚れを放置した状態でしまっていると、次に出した時にはシミになっていることはよくあります。着物を洗ってくれるところに相談して落ちる見込みがないシミでも、諦める前に利用法はいろいろあります。その一つがリサイクルとして買取ってもらうという方法です。 着られない着物が売れるのかと疑問に思う人も多いかもしれませんが、着物の柄によっては買い取るところもあります。もちろん、着物としての着用は無理なものもありますが、使える部分だけ使用してハンドメイドのバッグやポーチにする人も多く、その使い方はさまざまです。断裁して端切れとして売られることもあります。 リサイクルショップに持ち込むのは抵抗がある人でも、出張買取など訪問してくれるところなら柔軟性が高く安心です。その場で相談しながらブランド品や貴金属など他の不用品も買い取ってくれるところが増えています。