着物買取でも人気の『友禅』 高額買取にはコツがある! 着物が好きな方なら友禅という名前を一度は耳にしたことはあるのではないでしょうか。 友禅染めと呼ばれる特殊な技法を用いて、絹地の布に繊細で鮮やかな模様が描かれた着物を指します。 作家や職人が時間と手間をかけて描いた友禅は、芸術品として世界的な評価をされる程で、着物買取においても当然人気で高価買取の代表として知られています。 今回はそんな友禅の着物にスポットを当て紹介していきます。

着物の世界で最も有名な種類である『友禅』とは?

着物の世界で最も有名な種類である『友禅』 冒頭でご紹介した通り、友禅とは着物の名前ではなく友禅染めという特殊な技法を用いて染められた着物の総称を友禅と呼びます。 友禅は始まりは、1700年代に活躍した町絵師である『友禅』が創始したことから、その名前を取って『友禅染め』と名づけられました。 友禅には染め上げる技法の違いによりいくつかの型に分かれ、絹地に直接手書きで筆で描かれた技法を【描上友禅】と呼び、別名本友禅ともいいます。 また、型紙を利用した型友禅や、染めの際に使用される米糊ではなく小麦粉を使う【玉糊友禅】など、その技術や技法は多種多様となっています。 どの技法に関しても長年の経験や技術を要し、躍動感のある花や草木の模様は見る者を魅了してしまう美しさが特徴です。

着物買取でも大人気!日本を代表する友禅『日本三大友禅』

一言で友禅といっても、その種類は多岐に渡り日本各地でつくられています。その中で『日本三大友禅』と呼ばれる日本を代表する友禅をご存知でしょうか。以下でそれぞれの友禅を紹介します。

京友禅

日本三大友禅:京友禅 京都を発祥とする京友禅は、何色を使っているのか判別できないほどの多彩な色合いが特徴です。 何層にも塗られた色調は柔らかく、京都ならではの古風で様式化された文様に加えて金箔や刺繍を積極的に使われており上品で華やかな風合いを感じます。

加賀友禅

日本三大友禅:加賀友禅 加賀五彩(臙脂、黄土、古代紫、草緑、藍)と呼ばれる色を基調とした深みのある色彩が特徴です。 描かれている模様は花や草などといった自然をモチーフとした色彩で、優美で艶やかな作風は、虫食いと呼ばれる独特の染め技法など他の地域の友禅にはない独自の発展を遂げています。

東京友禅(江戸友禅)

日本三大友禅:東京友禅(江戸友禅) 江戸時代中期に京都絵師の宮崎友禅斎によって伝えられた友禅です。当時の江戸には全国各地の文化を集約し、独自の発展を遂げ中でこの東京友禅も誕生しました。 通常の友禅は制作工程がいくつも分類され、それぞれ専門の職人の手によって作られていました。しかし東京友禅は構想から制作・仕上げという26もの工程を全て一人の職人で仕上げています。

友禅を買取に出したらいくらになる?気になる買取相場

友禅の気になる買取相場は? 長い時間をかけて各地で独自の発展を遂げた友禅は、価値が重要視される着物買取においても高値の代表となっています。 なぜ友禅が着物買取において高く評価されるかといえば、絹地の状態から染めの工程を経て友禅と呼ばれるまでになりますが、たった一枚の友禅を仕上げるまでに数が月から長いものでは一年以上という長い時間がかかります。 以下では加賀友禅、京友禅、東京友禅それぞれの買取相場をご紹介します。

友禅の買取相場

友禅の種類 買取相場(参考価格)
加賀友禅 3,000円~500,000円
京友禅 3,000円~300,000円
東京友禅(江戸友禅) 3,000円~300,000円
上記の価格は着物買取市場で過去にあった買取事例となっておりますので、あくまで参考価格としてお考え下さい。 特に着物は状態やサイズ感など価格提示には多岐に渡る状況が加味されます。そのため実際の買取価格は異なる場合があるのでご注意ください。

友禅の査定評価を高める証紙や証明書

証紙つきの友禅:本加賀友禅 友禅をはじめとした伝統工芸品や作家の仕立てた着物には、その価値を証明する証紙と呼ばれる証が付いてきます。 証紙は着物の種類によって異なり、着物を仕立てた際のハギレやシールが張り付けられています。 由緒ある着物には必ずついてきますが、中には捨ててしまう方もいらっしゃるかもしれません。 しかし着物買取においてはこの証紙があるかどうかで”本物”の証拠となり、買取価格も高値が付きます。

友禅は証紙はないと買取不可になる?

着物の価値を証明する証紙がなくても買取業者は基本的に査定や買取の対応を行ってくれます。 また、有名産地での友禅であることや有名作家の友禅であれば、予想を超える高値が付くかもしれませんが、証紙がない=100%本物を証明する証拠がないということになり、証紙がない場合は証紙ありに比べて値段の下落は否めません。

友禅の価値を左右する着物の状態には注意

友禅の価値を左右する着物の状態 箪笥に眠っている友禅を買取に出す時に考慮いただきたいポイント、それは着物の状態です。 着物はとても汚れやすい性質を持っており、肌に触れる関係で目に見えない汚れが付きやすいです。 加えて着用した時のシワなどにも考慮しなくてはなりません。着物は着用のたびにこういったダメージが蓄積してゆき、『ちょっとしたシミや汚れ・シワくらいなら大丈夫だろう』と思っていても、気付いた時には修復不可能な状態になってしまうこともあります。 どんなに価値の高い友禅であっても同様で、本来なら高値で査定できるはずだったのに、汚れなど状態が悪くて値段がつかないと判断されるケースもあります。 それほど、着物買取において状態には注意すべきポイントなのです。

まとめ:友禅を少しでも高価買取してもらうために

友禅は着物買取において高い価値を持っていますが、友禅の状態や価値の証拠となる証紙がなければ、必ずしも高値にはなりません。 そして、友禅などの価値の高い着物はご家族から譲り受けた着物に含まれているということもあり、いざ売りに出そうと思った時に査定して見て初めて知ったという方もいらっしゃいます。 もしも今後不要な着物を買取に出そうとお考えであれば、まず眠っている着物に友禅があるかどうかを確認いただき、気になる品があれば着物買取専門店へ一度相談してみてはいかがでしょうか。