遺品整理は初七日や四十九日後に行うのが一般的で、想像以上に時間とコストがかかる作業です。
実際に遺品整理を始めると故人でなければ判断できないことが多く、特に着物は「買い取ってもらえないのでは?」と思っている方は多いと思います。遺品であっても着物の価値は変わりませんが、買取に必要な条件はいくつかあります。 この記事では、遺品の着物を処分する方法と高額買取のためのポイントを解説します。

遺品整理で出てきた着物はどうするか 

故人の遺品から着物が出てきたらどのように整理したらいいのか、いくつか方法をご紹介します。

形見として大切に保管する

まず、着物に故人との思い出があり、なかなか処分できなければ、形見として大切に保管しておくことをおすすめします。 着物に大切な思い入れがあるのに手放してしまったら後悔してもしきれません。 心の整理がつくまで、大切に保管しておきましょう。 専用のケースなどに入っていてきれいに保管されている着物は形見として保管しておきましょう。 また、時々ケースから出して虫干しをし、湿気を取り除くと長くきれいに保管できます。

形見分け

生前、故人が大切にしていたものを、親族や親しい友人などに譲ることを形見分けと言います。四十九日が過ぎた後に行うのが一般的で、譲る際に個別包装は必要ありません。 形見分けには、遺族が指定したものを渡す方法と、好きなものを選んでもらう方法があります。

リメイク

着物の状態があまりよくなかったり、そもそも和服の貰い手がいない場合は、小物や洋服などにリメイクしてから譲る方法もあります。 着物は一枚の布を直線裁ちで縫い合わせて作っているため、縫い目をほどくだけで簡単に大きな布に戻ります。 ドレスやコート、打掛けなども作れますし、バッグなどの小物にしても可愛く生まれ変わります。 ただ、あまり知識がない人がリメイクをすると着物が無駄になってしまう可能性もあります。自分には難しそうだなと感じる方は、無理せずプロにお任せしましょう。

遺品整理業者にまとめて整理してもらう

着物の量が多すぎて一つずつ確認する時間も労力もない方は、遺品整理業者にお願いするとスピーディです。 着物はもちろん他の遺品の整理も同時に頼めます。何人かのスタッフで作業を行うので自分でやるよりも断然早いです。 デメリットは、遺品整理は整理ができずに困っている方のためのサービスなので、高価買取してくれるわけではありません。 高級な着物でも、価値がわからず一切値段がつかない場合もあります。 しかし最近では、着物専門の査定員がいるところもあるため、気になる方は問い合わせると良いでしょう。

リサイクルショップに持ち込む

着物の量が多く、自分で一つずつ価値を判断する時間がない方は、まとめてリサイクルショップに持ち込む方法もあります。 リサイクルショップなら、店に持ち込めば買い取ってもらえますし、他の衣類と着物を分ける必要がありません。 スピーディに処分したい方にはおすすめです。 ただし、状態が良く、落款や箱があるような着物でも、他の衣類と同様の金額になってしまう恐れがあります。 リサイクルショップには着物に精通した査定員がいませんので、少しでも高く買い取ってもらいたいなら、着物専門の買取業者に依頼しましょう。

ネットオークションで売却

ネットオークションは、遺族からしたら価値がなさそうな着物でも、コレクターからしたら需要が高いと思われて、高値で落札される可能性があります。 オークションのメリットは、このように元々探していた人や気に入っている人に巡り合えたら、相場以上の高額で落札されるでしょう。。 ただ、買い手が見つかるまでには、相当な時間がかかることがあります。 オークションの出品経験がないと、中古市場での着物の相場を考慮せずに落札希望価格を設定したり、着物の価値がわからないあまりに必要な情報を盛り込み忘れる可能性があります。 準備不足が原因で信憑性が低くなってしまい、落札されるまでに時間がかかってしまうでしょう。

着物買取専門店に買取依頼

大切な遺品の着物を正しい買取価格で引き取ってもらうには、着物の買取専門業者に依頼するのが一番です。 ある程度着物をまとめておけば、出張買取で自宅まで取りに来てくれるので手間もかかりません。 着物業界の専門家であれば、落款や証紙がなくても着物の価値を見抜けるので、素人ではわからないような着物に高値がつくこともあります。

遺品整理で着物を処分する際のポイント

遺品整理で着物を処分する際のポイント 遺品の着物を整理する際、いくつか気をつけるべきポイントがあります。

着物を正確に査定できる専門業者に依頼する

着物には留袖、振袖、訪問着など多くの種類があります。 保存状態の良し悪しや中古市場での需要の有り無しなどの要因によって買取価格が変わります。 そのため、一般の人がが着物の価値を見極めるのは非常に困難です。 正確な着物の価値を知りたい方は、着物専門の買取業者に依頼するのがベストです。 遺品整理業者が引き取ってくれない着物でも、専門業者に見てもらえば、数百円~数千円の価値がつく可能性もあります。

証紙や小物は絶対に捨てない

高級な着物には品質や生産地が記載されている証紙がついており、証紙があれば買取価格も期待できます。見かけたら捨てずに必ず一緒に査定に出しましょう。 また、着物とセットになっている小物類も捨てないようにしましょう。 バッグや草履、帯や半襟など、着物を着用するのに必要な小物は多数あります。 着物と小物をセットで査定に出した方が査定額がアップすることもありますので、捨てずに保管しておきましょう。

写真を撮ってデータとして残しておく

遺品を整理する前に、写真に撮って残しておくと気持ちの整理がつきやすくなります。 遺品整理は、あれこれ迷っていると全く進みません。 写真に残すことで、使わない遺品を処分する決心がつくこともあります。

迷ったら保留しておく

どうしても処分に迷う着物は、とりあえず保管しておきましょう。 月日が経ち、また思い出した頃に処分するかどうか決めればいいのです。 着物は湿気に弱いので、保管する時は専用のケースに入れ、時々虫干しをしたり除湿剤を使ったりしておけばきれいなまま保管できます。

遺品整理で着物を処分する際の注意点

どのように処分するのが適切なのか注意点を解説します。

遺産相続の対象となるのか確認する

5万円以上の価値がある着物は、遺産相続の対象になる可能性があります。 遺産相続となれば、相続税など色々な手続きが必要になりますので、まずは税理士に相談しましょう。

遺言書の有無を確認する

亡くなった後の希望を遺言書に残している可能性があります。 遺言書があれば、それに従って処分する必要があります。 遺品整理をする前に、遺言書の有無を確認しましょう。 下記は遺言書の確認方法の一例です。

1)自宅を確認する。見つかったら開封の手続きを申請する。
2)司法書士や顧問弁護士に確認する。遺言書を作成している場合は、指示に従い開封する。
3)公正証書遺言がないか確認する。最寄りの公証役場に死亡届、身分証明書、自分の戸籍謄本を提出すれば確認できる。

身内と話し合いをする

遺品整理は、誰か一人が背負うものではありません。 身内が皆で話し合い、どのように進めていくか決定しましょう。 自分には不要な着物でも、思い入れがある人がいるかもしれません。 後々トラブルにならないためにも、皆で話し合いながら進めていきましょう。

買取対象の遺品の着物類 

基本的に遺品の着物だからといって買い取ってもらえないことはありません。 また、着物の価値は作家や状態などによって決まります。 ここでは、買取対象となる着物や小物について例を挙げながら解説します。

着物類の買取対象品

下記は、着物類の買取対象品の例です。

着物類・・・振袖、留め袖、訪問着、小紋、色無地などほとんどの着物が買取対象です。
帯類・・・袋帯、名古屋帯、半幅帯等、ほとんどの帯が買取対象です。 着物とセットだと査定額がアップすることがあります。
和装小物・・・帯締め、帯揚げ、髪飾り、せんす等 着物とセットだと買取対象になりやすいです。

高額買取が期待できる遺品着物を見分けるには?

遺品を買取に出す前に、高額が期待できる着物とそうでない着物を分けておくと便利です。 そこで、着物をよく知らない人が高額買取してもらえそうな着物を簡単に見分けられる方法をご紹介します。
 

正絹の着物

正絹とは、絹100%のことでシルクとも言います。 着物には正絹以外にも、ポリエステル素材や紬、麻などがありますが、正絹はどの素材よりも肌触りがよく、光沢も上品です。 買取相場は、5,000円程度から、作家物などは20万円以上の値段がつくことがあります。
 

有名作家・有名産地の着物

有名作家や有名産地の着物は希少価値が高く、高額買取が期待できます。 特に作家が人間国宝などの場合は数十万から数百万になることがあります。 作家物の着物には、落款がついています。 大島紬や加賀友禅のような有名産地の場合も、証紙がついています。買取価格に影響がありますので、なくさないようにしましょう。
 

大きいサイズの着物

サイズが大きい着物は、小さい着物に比べて高額で買い取ってもらえることがあります。 小さい着物はサイズの調整ができませんが、大きい着物であれば多少のサイズ変更が可能です。 そのため、需要が高い傾向にあります。
 

証紙がある

有名産地の着物には、品質を保証する証紙がついています。 証紙がなくても買取ってもらえますが、1万円前後は査定額が下がってしまうケースがあります。 証紙が見つかったら、捨てずに必ず保管しておきましょう。
 

保存状態がいい

昔の作家物や希少価値の高い着物で保存状態の良い着物だと、買取価格はアップします。 ただし、シミや汚れが酷いと買取価格はつかない可能性がありますが、多少のシミなら買取価格はつけてもらえるので、捨てずに査定に出してみましょう。

遺品の着物の買取実績

以下では遺品の着物の買取実績をご紹介します。

遺品の着物の買取実績①

遺品の着物の買取実績① 買取エリア: 富山県 中新川郡 70代 女性 買取金額:¥110,000

遺品の着物の買取実績②

遺品の着物の買取実績②

買取エリア: 秋田県 横手市 60代 女性 買取金額:¥108,000

遺品の着物を買取されたお客様の声

<熊本県 40代女性のお客様の口コミ> 待ち時間に色々お話ししていただいて、そんなに待ったて感じがしなくって良かったです! たくさん会話してくれまして、説明も丁寧にしていただきました。  

<奈良県 30代女性のお客様の口コミ> よかったですよ。はきはきと伝えてもらって、説明もきっちりしてもらえたので気持ちよかったですよ!また機会があればよろしくお願いします。

まとめ

遺品の着物は、遺品だからといって買取してもらえないことは基本的にありません。 着物専門の買取業者に依頼すれば、着物の正しい価値を査定し、買取してもらえます。 また、形見として保管しておくときは、正しい知識で保管しないと着物の劣化に繋がります。 遺品の着物整理に迷ったら、着物専門の買取業者に査定してもらうのも一つの方法です。