友禅の着物買取で気になる相場と高く売るためのポイント!
友禅の着物は、絵柄が一枚の絵画のように描かれているものもあり、飾るだけでも魅力的な着物と言えます。 ここではその中でも有名な四つの友禅それぞれの詳細と、着物買取における友禅の買取相場、また、なるべく高く売るためのポイントをご紹介いたします。

友禅とは

友禅とは 友禅とは、着物を染める「友禅染(ゆうぜんぞめ)」という着物の染技法のことを表します。友禅染で染められた着物を称して友禅と呼ぶこともありますが、基本的には染技法の名前です。また、友禅染の技法には様々な種類があり、日本各地で独自の発展を遂げているのです。 有名な友禅としては、京都で作られている「京友禅」や金沢の「加賀友禅」、新潟の十日町を起源とした「十日町友禅」、東京で発展した「東京友禅」など、幾つかの種類があります。それら各友禅の魅力や買取についてご紹介します。

京友禅

京友禅(きょうゆうぜん)は、京都で友禅染で作られている伝統工芸品の着物を指します。友禅の染技法は、元々は、江戸時代前期に扇絵師の宮崎友禅斎が、白い絹生地に絵柄を描く技法として考案されたものが始まりです。 京友禅には「手描き」と「型染め」の2種類があり、それらと煌びやかな刺繍や金箔などと組み合わされ、優美な雰囲気を醸し出しています。また模様は古典的な模様が多く使用され、絵画とも思えるほどの作品には大変な人気があるのです。 昭和30年頃までは、染めた生地を鴨川で洗う風景が見受けられましたが、河川環境の保全から禁止となってしまいました。しかし今では観光客向けに、川を汚さない状態の生地を流水にさらす実演が行われています。 京友禅の着物買取では、手描きで描かれた模様の着物が人気があり、高額査定にむすびつきやすい傾向にあります。

加賀友禅

加賀友禅(かがゆうぜん)は、土地の染色工芸である加賀御国染(かがおくにぞめ)に、京友禅を考案した宮崎友禅斎が友禅染の技術を取り入れて開発した染技法といわれています。また、その染技法を用いて作成した着物自体も加賀友禅とよばれています。 加賀友禅は、黄土、藍、臙脂(えんじ)、草、古代紫の加賀五彩とよばれる色味を基調としており、京友禅が煌びやかで華やかな印象に対して、加賀友禅は落ち着きのある質実な雰囲気が特徴的です。 また絵付けには、京友禅と同様に手描き染めと型染めがあり、特に手描き染めなどは9つもの工程があり、それぞれの工程で十分な時間をかけて作られる加賀友禅は着物として高い評価となり、着物買取でも高級品として高い査定額が付きやすいのです。

十日町友禅

十日町友禅(とおかまちゆうぜん)は、元々織り技術が発達していたこの地域で、昭和30年代頃に京都の友禅染技術を取り入れたことから発展してきた染め技術といわれており、京友禅や加賀友禅と比べると、落ち着いた雰囲気は持ちつつも華やかな色や絵柄の着物が多い傾向にあります。 最近では振袖の生産をはじめ、訪問着、留袖、付け下げ等の染めも行われています。また職人の育成にも力を入れていて、新しい染織物の開発が盛んに行われています。

東京友禅

東京友禅(とうきょうゆうぜん)は江戸時代に、全国から江戸に集まった着物染め職人達が作り出した友禅といわれています。染作業の工程は、当初、京友禅と同じくそれぞれ分業で行われていましたが、現在では一人で全ての作業を行うのが一般的となっています。 東京友禅は、江戸の町人が好んでいた「藍」と「白」をシンプルに取り入れた色合いが多いことも特徴です。もちろんこの組み合わせだけではなく、明るめの色も使用されることがありますが、全体的には落ち着いた雰囲気の色合いのものが多い傾向にあります。これには大きく江戸の町人や武家の文化が影響していて、華やかさよりも落ち着いた渋みが好まれることが多かったことによります。 また東京友禅は伝統工芸品としての価値も高く、他地域の友禅と同じように着物買取の中でも高い人気を維持しています。

友禅染の着物が高額査定となる理由

友禅は着物買取で高額査定が付きやすい着物です。その理由は、友禅がつくられる工程にあります。 友禅の制作は、大きく「型友禅」と「手描き友禅」の二つがあり、どちらも大変な職人の技術を要する制作手法ですが、「手描き友禅」の場合にはさらに多くの時間と手間が多くかかっています。 手描き友禅は、着物の柄が手書きで行われていることから、着物一枚を仕立てるのに半年以上かかることもあるため、そういった着物には大変高い価値が付くのです。 また、友禅染で作られる黒留袖もあり、元々着物の中でも格が高い留袖の着物には、査定でも高い評価が付くのです。 更に、羽田登喜男や松井青々などの有名着物作家の作品であれば、きもの買取では非常に高い買取金額が付く可能性があります。

着物買取で気になる友禅の買取相場は?

同じ友禅でも、産地や種類によって着物買取での相場は違ってきます。 あくまでも着物の状態が良ければという前提ですが、着物買取の相場は、京友禅の手描き染めであれば約10万円程、また型染めの京友禅であれば3万円程と考えると良いでしょう。また、加賀友禅なら京友禅の手描き染めより少し下がりますが、8万円程が買取のおおよその相場となります。東京友禅は、京友禅や加賀友禅と比べると相場は下がる傾向にあります。 しかし、これはあくまでも品質や状態の良い場合の相場ですので、もしもう着ない友禅の価値を知りたい場合には、着物専門の買取業者の出張査定などを利用して、査定を依頼することをおすすめします。

友禅をなるべく高く売るためのポイント

いくら有名な友禅とはいっても、状態が良くなかったり、査定に必要なものが無かったりでは、高くなるはずの査定額も下がってしまいます。 そうならないためにチェックしておくべきポイントを紹介します。

購入時についていた証紙を準備しましょう

由緒ある高級な着物には、着物の購入時に「証紙」が付属しています。証紙は、その品の製造者や品質、産地などが記載されており、着物の価値を証明するものです。 友禅を少しでも高く売るための用意として、購入時に証紙が付いていたら、査定の時に着物と一緒に揃えておくようにしましょう。 もし、証紙を紛失した、もしくは、探しても見つからない、といった場合には、絵柄や刺繍・状態などの友禅そのものの価値が査定対象となります。 査定対象の友禅が着物作家の仕立てたものであれば、作家によっては「落款」が付いている場合もあり、落款だけでも着物の価値を十分に証明することができますので、この場合には証紙がなかったとしても、大きなマイナス点にはならないといえます。

湿気対策を徹底しましょう

着物を普段着としてあまり着ることのない現代では、着物は持っていてもほとんどの時間でタンス等にしまっておくことが多くなってしまいます。 着物は絹生地からできているため、湿気による汚れが付きやすいものです。そのため、定期的にタンスから着物を出して虫干しを行うなどの湿気対策を行わないと、カビなどによる汚れやシミができてきてしまいます。 タンスの中にしまったまま汚れがついてしまうと、せっかくの友禅の価値も下がってしまいますので、定期的に虫干しを行うなど、着物の湿気対策は怠らないようにしましょう。

まとめ:友禅の着物買取で気になる相場と高く売るためのポイント!

まとめ:友禅の着物買取で気になる相場と高く売るためのポイント! 友禅染めで特に手描きの着物は、芸術的な魅力があり、着ることなく見ているだけでも素晴らしさを感じられます。 着物買取においても人気の高い友禅の着物は、全国で作られているうえ、作家物や高級な伝統工芸品も存在しており、職人の技術の結晶ともいうべき友禅には、買取りで高値が付くことも稀ではありません。 但し、友禅をはじめ多くの着物は、状態が良くなければ高額買取を見込むことができません。友禅の着物買取を依頼する場合には、査定前に行っておくべきチェックをしっかり確認してから、業者の無料査定などを依頼するようにしましょう。