最近、知り合いに着物を譲り受けた方や購入した方は、着物の保管に悩まれるていませんか? 普段から着る洋服と違って着る機会も少ないので、「洋服と一緒でいいのかな?」と悩む方も多いと思います。 そこで今回の記事では、着物の保管方法や収納時のコツをご紹介。 結論を言うと、洋服と同じように保管するのはNGです。デリケートな着物は保管をおろそかにすると、カビが発生したり、変色する恐れがあります。 いつまでも綺麗に使い続けられるように、保管の方法を知っておきましょう。

保管環境に気を配る

綺麗な状態を保つためには、環境に気を配ることが最も大事です。 なぜなら、着物は外部からの環境ダメージを受けやすいから。最も避けたいのが、湿気と直射日光です。

着物は湿気を吸収しやすく、多湿の場所で保管するとカビやすくなります。
また、日光が直接あたる場所に置いていると、変色や色落ちの原因にも。

これらのトラブルが起きないように、保存環境に気を配ることが最も大事なのです。

では、どうやって保管するのがよいのでしょうか?たんすの中に保管しているだけだと多湿は避けられません。

次項からは着物収納時のコツをいくつか紹介します。

着物収納時のコツ

収納時のコツはいくつかあります。実践すれば、多湿もきっと避けられるはずです。

湿気をこもらせない

先に述べたとおり、多湿環境は着物にとって天敵です。
なので、湿気をこもらせないというのを念頭に置き、保管しましょう。
たとえば、たんすに収納しているなら、月に1回引き出しを開けて外気を取り入れるだけでも全然違います。
あとは、除湿剤をたんす周辺に置いておくのも有効です。

虫干しで長持ちさせる

虫干しとは、虫食いやカビ繁殖を防ぐために、年に数回外で着物を干す方法です。
やり方はとっても簡単で、収納ケースに眠っていた着物を引っ張り出して、ハンガーに掛けて干すだけ。

時期は
・梅雨明けの7月末から8月に1回
・晴天の10月
・空気が乾燥している2月

これらの時期に行うのがよいです。つまり年3回行うことになりますね。
着物を干す時間帯はお昼ごろがベスト。15時以降の夕方になると湿気がお昼より増えます。
時間は午後に差し掛かる10時から15時まで干しておくのがよいですね。

防虫剤は一種類に

使用する防虫剤は一種類のみにします。なぜなら、他種類の防虫剤と一緒に置いておくと、化学反応を起こすことがあるから。

着物の近くで化学反応が起こると、変色やシミの発生に繋がりかねません。

それから、防虫剤の置く場所は上の方がよいです。
これは、クローゼット内の空気の流れは上から下に流れるため。空気が流れる上の方に置いておく方が効果を発揮します。

収納する場所に気を配る

たんすに保管する際も、収納場所に気を配るべきです。
たんすの下側は湿気が溜まりやすい場所。そのため、着物は上段の引き出しに収納するのがおすすめです。

また、通気性を確保するために、たんすの置き場所を変えてみるのも得策。
もし日光が直接当たるような場所に置いているなら、置き場を変えましょう。

たとう紙を使用する

たとう紙とは、湿気を寄せつけない紙のことで、着物の収納に必要不可欠です。

湿気から守る以外に、虫を寄せつけない効果もあり、虫食い予防にも最適。
単純に紙を被せておけば、ホコリからも守ってくれます。

収納する際は重ねすぎない

収納時は折り畳んで上に重ねすぎないようにしましょう。
上から重ねすぎると、着物が圧縮されシワの原因になります。

着用こそが保管になる

最も単純な保管方法は、着物を着用すること。
着用することで外気にさらし、自然に湿気が取り除けます。
また、着物の変化も目につくようになり、シミや汚れにすぐ気付けるでしょう。

普段着は洋服が定着している現代では、和服の着物は珍しいものとなり、着る機会は多くないので難しいかもしれません。
でもせっかくの着物なので、着られる機会があるなら着てあげましょう。

収納する2つの方法

着物_保管_方法
着物の収納方法には「吊るす」方法と「折りたたんで重ねる」方法の2つがあります。この項では、それぞれのメリットなどをご紹介。

着物の収納方法:吊るす

着物用ハンガーに掛け、吊るしておく方法です。
ハンガーに吊るしておけば、着た時の形が維持されシワができません。
また、ハンガーに吊るして通気性を確保することで、湿気も取り除けます。

着物用のハンガーがなければ、洋服用でもOK。ただし洋服用を使う場合は、吊るしたままにしておくと、袖にハンガー跡がつく可能性があります。
ある程度時間が経ったら収納しましょう。

着物をハンガーにかけたら、裾周りの汚れをタオルなどで拭きとります。
拭き取ったら、風通しのよい場所で吊るしておきましょう。

着物の収納方法:折りたたんで重ねる

次に折りたたみ、重ねてたんすに収納する方法です。
着物は着る機会があまりないため、たんすの中にしまっておくのが一般的かと思われます。

使ったあとにたんすへ収納する際は、収納前に日陰干しをして湿気を取り除きましょう。
湿気をそのままにしておくとたんす内でカビが発生する可能性があります。

湿気を取り除き、収納可能なサイズに折りたたんだら、”たとう紙”を上から重ねます。

重ねたらたとう紙に使った日付などを書いておくとよいです。
いつ収納したかがわかり、定期的にお手入れができます。

着物の収納に使える保管道具

着物の収納に使える保管道具を紹介します。
湿気を取り除きやすいもの、通気性を確保できるものなどをピックアップしました。

桐箪笥

桐箪笥(きりたんす)は、昔から着物保管用に使われてきました。使われ続けた理由には桐箪笥の特性があります。
桐の素材は、湿度が高い時に湿気を吸収して膨張します。膨張することでそれ以上湿気を寄せつけません。
逆に湿度が低いときには、縮んで通気性を確保します。

つまり桐箪笥は、”自動で湿度を調整してくれる”たんすなのです。
また、桐の臭いを虫が嫌うことから虫食いも防げます。

これらの特性をもった桐箪笥は着物の収納に最適といえるでしょう。
桐箪笥は通販でも購入できるので、気になる方は調べてみてください。

プラスチック製の衣類用収納ケース

洋服の収納にも使えるプラスチック製の収納ケースを使うのもよいです。
比較的安価で、お近くのホームセンターやネット通販でも購入可能。
ただ、上記で紹介した桐箪笥のように自動で湿度は調整できないので、都度引き出しを開けるなどの工夫が必要です。

スチールラック

たんす以外に、スチールラックを使うのもおすすめ。ラックは通気性を確保できるので、着物の天敵である湿気を取り除きやすくなります。

また、重ねて収納しないため、シワなどもつきません。
スチールラックもネット通販やホームセンターで手に入るのでお手軽に購入できます。

まとめ

今回は着物の保管について、その方法や収納時のコツなどを紹介しました。

着物をいざという時に綺麗に使うには、保管方法が大切です。
特に着物の天敵、「湿気」と「直射日光」には十分に注意しましょう。最悪の場合、カビや変色でダメになることもあります。

綺麗に着物を着られるようぜひ実践してみてください。

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