高級着物と一口に言っても定義や特徴は様々で、買取において高値がつけられる着物にはいくつか特徴があります。 高級着物の買取について知るには、どの着物が高価なのかを知っておきましょう。 この記事では、高級着物の定義や高額買取される品の特徴、種類別の買取価格の目安をご紹介します。

高級着物の定義

ここでは、高級着物の定義についてご紹介します。高級着物の定義は、以下の3つです。

  • 生地の品質
  • 職人の手間暇
  • 一点ものか否か

生地の品質

着物が高級か否かを決定する要素は、使用されている生地の品質が挙げられます。 販売価格も買取価格も、絹の着物が木綿より高価になりやすいです。 しかし、同じ絹で作られた生地でも糸の本数によって販売価格異なります。 糸の本数が多い方、つまり重量感のある生地の方が高級だと言えます。

職人のかける手間暇

制作に職人が費やした時間や手間も、高級着物の条件の1つです。 制作においては、1つの作品を生み出すために何人もの職人が携わるケースや、1人の職人が全ての工程を行うケースがあります。   手染めの着物は職人が1枚ずつ手作業で染め上げるため手間がかかっており、染める回数も増えるにつれて職人の手間が増えるため高価になる傾向があるのです。   例えば、大島紬は「五マルキ」(マルキとは経緯絣の経糸・緯糸に含まれる絣糸の本数)の柄よりも、手間のかかる「九マルキ」の柄の方が高価になります。  

一点もの

高級着物には、「一点もの」か否かも重要な要素です。 インクジェットプリントのように短期間で複数生産される品は、やはり1つずつの単価が低くなります。 一方、職人が手仕事で作り上げる1点ものは、全く同じ品を作れないため単価が高くなるります。  

高額買取が期待できる着物の条件

ここでは、高額買取が望める着物の条件をご紹介します。 高額が望める着物の条件は、以下の5つです。

  • 証紙がある
  • 有名産地で作られている
  • 有名作家や老舗ブランドが作っている
  • 状態が良い
  • 丈が長い
 

証紙がある着物

証紙がある着物は、高額買取されやすいと言えます。 証紙とは、産地や品質を示す証明書です。 産地によって異なる染めの基準に達しているケースでは染め証紙が付けられます。   証紙が付いていなくても偽物ということにはなりませんが、証紙の有無によって買取額は大きく変わります。  

有名産地の着物

大島紬や結城紬など、有名産地で生み出された着物は高額買取が望めます。 有名産地の品を買取に出す際には、証紙の有無が重要ですので覚えておきましょう。   一般的な訪問着の買取料金の目安は状態が良い品でも1万円程度ですが、有名産地で生み出された品であれば最高20万円ほどが目安になっています。  

有名作家もの・老舗ブランドの着物

有名作家や老舗ブランドの品は、高額になる可能性が高いと言えます。 以下のような老舗ブランドや人間国宝に認定された有名作家の品は高額買取が望めるでしょう。

  下記は、<老舗ブランド>の例です。

<老舗ブランド>
  • 千總(京都)
  • 竺仙(東京)
  • 三勝(東京)
  • ゑり善(京都)

  下記は<人間国宝>の例です。

<人間国宝>
  • 羽田登喜男(友禅染)
  • 清水幸太郎(型染)
  • 平良敏子(織り)
  • 南部芳松(江戸小紋)

  例えば、無名の江戸小紋は1,000~5,000円程度が目安ですが、人間国宝が生み出した品であれば数万円以上も望めます。 作家物には落款が入っており、落款の有無によって料金が大きく変わることも考えられるでしょう。  

状態が良い着物

状態が良い着物は高額買取されやすいです。 未着用であれば最も高額が望め、新品に近い着物や染み・汚れがない着物も高額が狙えるでしょう。   そのため、着る予定のない着物は、折りジワが付かないように畳んでからたとう紙に包んで保管することが大切です。 また、しつけ糸がついた状態であれば、未着用の証明になるため取らないようにしましょう。 状態が悪い品も買取自体はできることが多いですが、価値は低くなってしまいます。

丈の長い着物

丈の長い着物には、高額が付きやすいです。 長い着物は体型に関わらず着られるため、高い需要が望めます。 さらに、丈の長い着物には多くの生地が使われているため仕立て直しもしやすいです。

着物の種類別買取相場

着物の種類別買取相場   ここでは、着物の種類別に買取料金の目安をご紹介します。 着物には様々な種類や格があり、それぞれ料金の目安も大きく異なります。

黒留袖

黒留袖とは、既婚女性の着物としては最も格が高い第一礼装です。 地色が黒で五つ紋が入っており、生地には縮緬を使用しています。 結婚式や披露宴で新郎新婦の親族や仲人夫婦が着用し、ゲストへの礼儀や感謝の気持ちを表現するのが一般的です。   黒留袖は買取市場でも一定の需要があり、保存状態の良い使用済みだと数千円~1万円程度が目安です。   ただし、有名作家の作品であれば高額が望めます。 例えば、人間国宝の木村雨山が生み出した黒留袖であれば状態によって数十万円以上も考えられます。  

色留袖

色留袖は慶事に対応できる礼装であり、紋緒数によって格が変わります。 黒以外の明るい色調で仕立てられた留袖は、五つ紋を付けると黒留袖と同格の第一礼装として親族の結婚式などに着られます。   三つ紋や一つ紋であればカジュアルなパーティーにも着られるなど利用範囲が広いこともあり、買取の需要も比較的高いです。   一般的な目安は数千円~1万円程度ですが、京友禅や加賀友禅などの色留袖は、ブランド力の高さから数万円~5万円程度も望めるでしょう。  

振袖

振袖は未婚の女性が着用する第一礼装であり、成人式や卒業式などに着用します。 長い袖が特徴で、華やかな柄から落ち着きのある柄まで存在します。   成人式や卒後式は毎年あるため、振袖は安定した需要があります。 一般的には1万円~数万円程度が目安ですが、帯や小物などをセットで売却すると5万円程度に上がります。   作家物の振袖は非常に高価になることもあり、久保田一竹の辻が花振袖ならば70万円以上も望めるでしょう。  

訪問着

訪問着は既婚や未婚、年齢に関わらず幅広い女性が着用できます。 肩から裾にかけて柄が入っており、淡い色が使用される傾向があります。 留袖の次に格式が高く、結婚式にお呼ばれした際や入学式・卒業式などによく利用されます。   対応シーンが広いために留袖や振袖と比べると買取での需要は高く、一般的には状態の良い品で1万円程度が望めます。   有名作家の訪問着はさらに高額が付き、例えば人間国宝である羽田登喜男の訪問着であれば15万円程度も望めます。  

付け下げ

付け下げは、太平洋戦争中の日本において贅沢が禁じられたために生まれました。 反物からそのまま染める点が特徴的であり、肩を中心に全ての柄が上を向きます。 訪問着と同様に既婚・未婚を問わず着用でき、仕立てにもある程度のお金がかかるため買取需要は高いと言えるでしょう。   一般的には状態によって数百円~5,000円程度が料金の目安です。 有名作家の手掛けた付け下げはやはり高価になりやすく、例えば人間国宝の福田喜重の付け下げなどは数万円~数十万円程度がつくでしょう。  

色無地

色無地とは、白生地に黒以外の色で一色に染め上げられた着物です。   柄がなくシンプルで、地紋の有無によって2種類に分けられます。 地紋がある色無地は、慶事・弔いのどちらにも着用できる礼装です。   一方、地紋がない場合は、カジュアルな場に対応する着物として着られます。 汎用性の高さから色無地は需要が高く、一般的な品でも3,000円以上の価値が付けられるでしょう。   作家物は高額が付けられており、人間国宝の羽田登喜男による京友禅や、人間国宝の木村雨山の加賀友禅などは数十万円以上も考えられるでしょう。  

紬とは、紬糸などを使い先染めした織物のことです。 先染めとは織る前に糸の状態で染める手法のことであり、紬を折るには繊細な技術が求められます。 紬は、普段着からおしゃれ着まで幅広く利用できる着物です。 それぞれの地域で織られた紬があり、大島紬などの名前が付けられています。 紬の相場は、数千円~1万円程度です。

 

大島紬

100%絹で作られ、先染め手織りで作られている大島紬は、節がなくさらりとした生地感の着物です。 大島紬の買取料金の目安は数百円~数万円程度であり、保存状態や作家名によっては10万円を超える品もあります。  

高級着物の買取実績

以下では高級着物の買取実績をご紹介します。

高級着物の買取実績①

高級着物の買取実績① 買取エリア:長野県 佐久市 50代 女性 買取金額:¥70,000         

高級着物の買取実績②

高級着物の買取実績②

  買取エリア: 福島県 福島市 50代 女性 買取金額:¥62,000  

高級着物を買取されたお客様の声

  <奈良県 50代女性のお客様の口コミ> よろしいでしたよ!親切に丁寧にいろいろお話してくれたので非常にわかりやすかったですよ!よろしくお伝えください。

  <岐阜県 50代女性のお客様の口コミ> 予定していなかった着物まで突然だしたんですけど、嫌な顔せず快く見てくれて大変有難かったです。説明もこちらに分かるようにやってくれて大変有難かったです。終始丁寧にご対応頂けて満足しています。 

まとめ

高級着物は、高品質な生地を使用しており、職人が多くの時間や手間を費やした一点ものなので、多くの人の憧れの的になっています。   高級着物だけが高値で買い取られるわけではなく、状態の良い品や有名作家の品などは通常よりも高価になる傾向があります。   種類によっても買取価格の目安は業者によって異なるため、査定に出したい着物の種類や特徴を把握しておくと良いでしょう。