最近では着物を身につける機会が減っているため、「使わなくなった着物の帯を売りたいんだけど、どのくらいで売れるんだろう」と思っている方も多くいることでしょう。 帯の買取相場は種類によって異なるため、帯の買取相場を知るには帯の種類や特徴に関してある程度の知識を持っておくことが大切です。 そのためここでは、帯の種類や買取相場、高い買取額が付きやすい帯の特徴やなるべく高く帯を売るためのポイントなどをご紹介します。

帯の種類と買取相場

ここではまず、帯の種類とそれぞれの帯の買取相場を解説します。   帯はそれぞれに特徴や適した着物の違いなどがありますから、一つずつご確認ください。  

名古屋帯

<名古屋帯とは> 名古屋帯は、袋帯を簡略化した比較的カジュアルな帯だと言えます。   名古屋帯の特徴は以下の通りです。
  • 比較的簡単に締められる
  • カジュアルな場面向きだが多少フォーマルな場面でも利用できる
  • 帯の長さが3.6m前後と比較的長めである
  • お太鼓もしくは角出し結びにする
  名古屋帯の特徴は、利用範囲の広さです。   また、名古屋帯は柄の付き方によって以下の3種類に分類できます。
  • 全通柄…帯全体に柄がある
  • 六通柄…帯全体の6割程度に柄がある
  • ポイント柄・お太鼓柄…お太鼓と前の胴体部分にのみ柄がある
  <名古屋帯が良く合う着物> 名古屋帯は小紋や紬、御召などのカジュアルな着物に良く合います。   <名古屋帯の買取相場> 名古屋帯の買取相場は通常、100円~数千円程度です。   ただし、有名作家の作品や伝統工芸品など希少性が高い名古屋帯であれば、相場は数万円~10万円程度にもなるでしょう。  

丸帯 

<丸帯とは> 丸帯の特徴は、以下の通りです。
  • 女性が付ける帯の中で最も格式高い帯である
  • 帯地を2つ折りにして仕立てるため、袋帯の2倍近くの重さがある
  • 様々な結び方ができる
  • 礼装用のため金・銀などのゴージャスな色・柄が多い
  • 古典文様や吉祥文様がよく使われる
  丸帯はフォーマルな場面で利用する格式高い帯であり、芸術性の高い豪華な見た目が特徴的だと言えます。   <丸帯が良く合う着物> 丸帯は最上級の帯であり、花嫁の婚礼衣装や舞妓の「だらり帯」など、現在では限定的な場面で着る着物と合わせるのが通常です。   <丸帯の買取相場> 丸帯の買取相場は、5,000円~1万円前後です。   ただし有名作家や有名メーカーが作った品であれば数万円~10万円以上の取引になることもあります。   例えば、有名メーカーである川島織物が作った丸帯であれば、10万円を超えることも珍しくありません。  

袋帯 

<袋帯とは> 袋帯の特徴は、以下の通りです。
  • 比較的軽く、締めやすい
  • 裏側が無地になっている
  • 比較的格式高いが、幅広い用途で利用ができる
  • 種類が豊富で正装用から小紋などに合わせるカジュアルな「洒落袋帯」などがある
  袋帯は一人でも締めやすく、幅広い用途に利用できる帯です。   <袋帯が良く合う着物> 袋帯は、訪問着や振袖、留袖など、礼装・準礼装の着物と合わせるのが通常です。   ただし洒落袋帯であれば小紋や紬、付下げや色無地と言ったカジュアルな着物に合わせられるでしょう。   <袋帯の買取相場> 袋帯の買取相場は、5,000円~2万円程度です。   ただし有名作家や有名メーカーが作った袋帯であれば、20万円程度までの取引も期待できます。

半幅帯

<半幅帯とは> 半幅帯の特徴は以下の通りです。
  • 細長くてコンパクトな帯である
  • 比較的低コストで利用できる
  • 着物に慣れていない方でも結びやすい
  • リバーシブル仕立ても多い
  • 幅が狭いため細帯とよばれることもある
  半幅帯は結ぶ際に小物が不要であり、とても利用しやすい帯だと言えます。   半幅帯には、袋帯のように仕立てられた小袋帯と、一枚仕立ての単帯の2種類があります。   <半幅帯が合う着物> 半幅帯は紬や浴衣などカジュアルな着物に良く合う帯です。   <半幅帯の買取相場> 半幅帯の買取相場は数千円~5,000円程度です。   ただし有名作家や有名メーカーの作った半幅帯であれば2万円程度までの買取も期待できるでしょう。  

⾓帯

<角帯とは>
  • フォーマルにもカジュアルにも使用できる
  • 幅約20cmと比較的狭い帯地が2つに重なっている
  • 男性用の帯だが、女性が利用できる品もある
  角帯は男性用の帯であり、カジュアルな場面からフォーマルな場面まで幅広く利用できる便利な帯です。   しっかりとした締め心地が心地良いと、角帯を好まれる方も多くいます。   <角帯が合う着物> 角帯は、黒紋付などの礼装や普段着などカジュアルな着物にも合わせられます。   <角帯の買取相場> 角帯の買取相場は数千円~5,000円程度です。   ただし有名作家や有名メーカーが作った角帯であれば4万円程度までの取引も期待できるでしょう。

高く売れる帯の2つの特徴

ここからは、高く売れる帯の特徴を2つに整理して解説します。   高く売れる帯の特徴は、主に以下の2つです。
  • 有名産地の帯である
  • 有名作家が手掛けた帯である

有名産地ものである帯

有名産地で作られた帯は、高く売れる可能性が高いと言えます。   着物の有名産地は、例えば以下の通りです。  
  • 京都府西陣地域(西陣織)
  • 福岡県福岡市(博多織)
  • 群馬県桐生市(桐生織)
  • 沖縄県(芭蕉布)

⼈間国宝など有名作家が手掛けた帯

人間国宝などの有名作家が作った帯であれば、高額が付けられやすいでしょう。   帯を手掛けた人間国宝には、以下のような方々がいます。
  • 喜多川平朗
  • 喜多川俵二
  • 小川善三郎
  • 小川規三郎
  • 古賀フミ
  • 北村武資
  • 久保田一竹
  • 木村雨山

帯の買取なら着物の専門買取業者へ!

帯を買取に出すのであれば、着物の買取専門業者への依頼をおすすめします。   帯の買取にはリサイクルショップを利用することもできます。   リサイクルショップなら一度に大量のアイテムを買い取りに出せるため便利です。   しかし通常は帯の査定を専門に行える担当者がいないため、帯の価値を見落とされてしまう可能性があります。   また、近年では帯の売却にフリマアプリを利用することもできます。   フリマアプリならいつでもどこでも気軽に帯の売却できるものの、買い手がつかなければいつまでも現金化できません。   フリマアプリでは出品価格を自分で判断する必要があるため、帯に対する専門知識がなければ損をしてしまう可能性もあるでしょう。   しかし着物の買取専門店であれば専門の査定員が帯本来の価値を見極めてくれるため、適正な価格で買取に出せます。   また、近年では出張買取を行っている買取専門店も多く、基本的にはどこにいても都合の良いタイミングで手軽に買取を依頼できるでしょう。  

帯を買取に出す際の3つのチェックポイント 

ここからは、帯を買い取りに出す際のチェックポイントを3つに整理して解説します。   帯を買い取りに出す際に気を付けるべきポイントは、以下の3点です。
  • 証紙の有無を確認する
  • 少々の汚れではクリーニングに出さない
  • 持っている帯の買取実績があるかを確認
 

証紙の有無を確認する

有名産地モノや伝統工芸品の帯には、「証紙」と呼ばれる帯の品質証明書がついていることが多くあります。   証紙があるだけで帯の品質証明になるため、買取時には証紙の有無が非常に大切なのです。   証紙が無くても買い取り専門業者であれば買取はしてもらえますが、再販する際に証紙が無ければ売値が下がってしまうため、買取価格は下がってしまいます。   帯を買取に出す際、証紙があるのであれば忘れずに提出しましょう。  

少し汚れならクリーニングは避ける 

帯を買い取りに出す際、少々の汚れであればクリーニングに出すのは控えましょう。   帯は着物の外側に付けるアイテムであるため、食べ物のシミやお目が降った際のシミなどが付きやすいと言えます。   そのため、買取の際にはクリーニングに出した方が買取価格が上がると考える方もいることでしょう。   しかし帯のクリーニングには特殊な技術と知識が必要であり、一般的なクリーニング店に依頼をすると帯の状態を悪くしてしまう恐れがあるのです。   なるべくキレイな状態の方が高額になりやすいのは確かであるものの、基本的にクリーニングには出さず、そのまま買取を依頼するようにしましょう。  

持っている帯の買取実績があるか否かを確認する

帯を買い取りに出す際、買取依頼先が持っている帯の買い取り実績のある業者か否かを確認することが大切だと言えます。   自分が持っている帯と同じ種類の帯を買取した実績がある業者であれば、帯の価値をより的確に判断してもらえる可能性が高まるためです。   買取実績は各買取業者のホームページ等で確認できます。もし買取実績が掲載されていない場合や買取実績をより詳細に確認したい際は、直接問い合わせてみると良いでしょう。

まとめ

着物の帯には様々な種類があり、それぞれ特徴や合わせられる着物にも違いがあります。 有名作家の作った帯や有名産地で作られた帯であれば、買取額が高額になりやすいと言えるでしょう。 また、帯の価値に見合った適切な買取額を付けてもらうためには、着物の買取専門店に買いと依頼をすることがおすすめです。 帯を買取に出す際には証書の有無を確認し、持っている帯と同じ種類の帯を買取した実績が豊富な業者を選ぶようにしましょう。 また、帯は通常のクリーニング業者では適切なクリーニングができないため、少々汚れたとしてもそのままの状態で買取に出すことをおすすめします。