華やかな模様やカラーが多い振袖ですが、中でも女性らしい柔らかさや美しさを演出できる高級振袖が、総絞りの振袖です。 総絞りは職人が手間暇をかけて生み出すため希少性が高く、その美しさから買取市場でも価値が高い着物だと言えます。 一生モノの着物を求めている方もにおすすめできる総絞りなら、買取でも高値がつくことが期待できるでしょう。 この記事では、総絞りの特徴や種類、買取相場等を解説します。

総絞りについて

ここでは、総絞りの概要を簡単に解説します。 総絞りは、古くより日本人女性からの支持を得た着物です。

総絞りとは

総絞りとは、染めの技法である「絞り染め」を生地全体に施した着物のことです。 正絹を使って職人の手によって作られていることから、高級着物の1つに数えられています。 総絞りは美しい模様や鮮やかな色味が魅力的です。 絞りの技法自体の歴史は古く、紀元前のインドやアフリカなどで自然発生的に始まったと言われています。 日本へは奈良・飛鳥時代に中国から伝わってきたとされており、江戸時代には上流階級の間で絞りの着物が大流行し、総絞りが一般女性の憧れの的になりました。

総絞りの振袖について

ここでは、総絞りの振袖の特徴や価値について解説します。 可愛らしい雰囲気の出る総絞りは振袖で人気があり、市場での流通価値も高いと言えます。

総絞りの振袖の特徴

華やかで柔らかく可愛らしい雰囲気がある総絞りの振袖は、成人式で人気です。 総絞りの着物には紋が入れられないため準礼装ですが、振袖の場合は未婚女性の略礼式衣装のため総絞りでも活用できます。  

総絞りの振袖の価値

総絞りは市場への流通量がわずかなため希少性が高く、伝統工芸品よりも高価とされています。 また成人式の振袖において、特に東京などの大都市ではレンタルが過半数を占めるのですが、総絞りはレンタル振袖として扱われないため市場での流通価値が高いのです。

総絞りの振袖の種類

総絞りの振袖の種類   ここでは、総絞りの振袖のバリエーションをご紹介します。 総絞りの振袖のバリエーションは、主に以下の3つです。

  • 辻が花
  • 鹿の子絞り
  • 疋田絞り

辻が花

辻が花とは、絞り染めを基調として描き絵・摺箔・刺繍等をあしらった絞りです。 ふんわりと柔らかな生地の中に鳥や花が色鮮やかに描かれており、自然の美しさを堪能できるため非常に価値が高いといえます。

鹿の子絞り

現代では最もポピュラーな絞りであり、四角の中の点々が鹿の子のまだら模様を連想させることから鹿の子絞りと呼ばれるようになりました。 50程度もの技法が存在し、主に京都で生産されたものは「京鹿の子絞り」と呼ばれて伝統工芸品に指定されています。

疋田絞り

鹿の子絞りの技法の1つであり、非常に細かい模様から高価なアイテムとして知られています。 疋田絞りの中でも、すべて手作業だけで生み出される着物は「本疋田絞り」と呼ばれ、特に価値が高いとされます。

総絞りの振袖を買取してもらう際のポイント

ここでは、総絞りの振袖を買取してもらう際のポイントを解説します。 高価買取のためには、以下の4点が重要です。

  • 証紙の有無
  • 落款の有無
  • 保存状態の良し悪し
  • サイズ

証紙を用意する

証紙とは着物の証明書のことであり、証紙から以下のようなことが分かります。

  • 産地
  • 原材料名
  • 伝統工芸品か否か
  • 機械織り・手織りのどちらか

  総絞りは見た目で判断できるため証紙が無くても高値が付けられることが多くあります。 しかし京鹿の子絞りや有松絞りは伝統的工芸品に指定されているため、産地や制作者の証明ができる証紙があると、買取価格が上がるでしょう。

落款を確認する

落款の有無も、買取価格においては重要です。 落款とは着物に押された印鑑や刺繍のことであり、作者や工房を判断できます。 買取時には、落款の文字が判読できるか否かが重要です。

保存状態を良くしておく

総絞りの買取においては、保存状態の良し悪しも大切です。 振袖の生地に傷やシミ・カビ・シワがあると、買取価格に影響します。 着用したらすぐにしまわず陰干しし、折り目を正しく畳み、たとう紙に包むようにしましょう。総絞りは凹凸がつぶれていると価値が下がるため、保管時には上に物を置かないことも大切です。総絞りに限らず着物は毎日少しずつ状態が悪化していくのが通常であり、不要になったらできるだけ早く売るようにしましょう。

着物のサイズを確認する

着物の買取において、サイズは重要です。   あまりに小さいサイズであれば、着る人を選ぶうえにサイズ調整ができないため価値が下がってしまいます。しかしサイズの大きい着物は着る人の体型に関わらず活用でき、仕立直しの余地もあることから価値が高いです。

総絞りの振袖の買取相場

ここでは、総絞りの振袖の買取相場について解説します。 総絞りの振袖は市場ニーズがあり、高額買取も十分に望めるでしょう。

総絞りの振袖の買取相場について

総絞りの中でも振袖は希少性が高く、高値で買い取られやすい傾向があります。 通常の総絞りの振袖は1万円~2万5,000円程度、未使用に近い状態の良いアイテムであればものによって数十万円程度での買取も望めるでしょう。 振袖そのものの価値が高い品であれば、市場のニーズがさらに高まります。

高額買取が期待できる総絞りの振袖

振袖の中でも特に、藤娘きぬたやの振袖や作家物の振袖などは高額買取が望めます。

 

「藤娘きぬたや」の振袖

絞りの中でも有名な呉服メーカー「藤娘きぬたや」の振袖は、ファンの間で高い人気を誇っています。 通常の総絞りの振袖もよりも高い2万円~3万5,000円程度での買取が望めるでしょう。

 

人間国宝や有名な作家の振袖

人間国宝や有名作家の振袖も、高値になる傾向があります。 例えば、作家のにいもと浩志が仕立てた辻が花絞りには2万円以上の買取価格が付けられています。

 

京鹿の子絞り・辻が花の振袖

京鹿の子絞りや辻が花絞りの振袖にも、高値が付く傾向があります。 京鹿の子絞りの中でも特に価値の高い本疋田絞りであれば50万円以上の買取価格がつくことも珍しくありません。 辻が花の振袖には、保存状態が良ければ数万円~20万円程度の買取価格がつけられることもあります。

総絞りの振袖の買取は着物買取専門業者がおすすめ 

総絞りの振袖の買取は、着物買取専門業者に依頼することがおすすめです。   リサイクルショップでも総絞りの振袖を買取してもらえることはあります。 しかし着物の専門知識がない店員では総絞りの正しい価値を判断できず、ケースによっては大きく損をしてしまう可能性もあるでしょう。   また、忙しい方にはネットオークションで売りに出す選択肢もありますが、上手にアピールしないといつまでも売れ残ってしまう可能性があるでしょう。   その点、着物買取専門業者であれば総絞りの価値を正しく判断でき、すぐに現金化が可能です。加えて、出張買取を利用できれば忙しい方でも便利に利用できるため、活用しましょう。

総絞り振袖の買取実績

以下では総絞り振袖の買取実績をご紹介します。

総絞り振袖の買取実績①

総絞り振袖の買取実績①   買取エリア:青森県 上北郡 70代 女性 買取金額:¥47,000  

総絞り振袖の買取実績②

総絞り振袖の買取実績②   買取エリア:東京都 渋谷区 60代 女性 買取金額:¥46,000     

総絞り振袖を買取されたお客様の声

  <新潟県 50代女性のお客様の口コミ> 最初こういうのは緊張するのかなって思ってたんですけど、緊張することのないように対応していただけたので、良かったですよ。 

  <神奈川都 70代女性のお客様の口コミ>  こういうの初めてだったので親切に応対して頂きました。 着物は無地だったので、今そういうのは出来ないのでとおっしゃて、私お着物で色々お洋服とか作るの趣味なんですよ。そういうのをお作りになったらどうですかと提案してくれて助かりました。   

まとめ

総絞りは染めの技法である「絞り染め」を生地全体に施した着物のことであり、昔から多くの日本女性を魅了してきました。 ふんわりとして美しい雰囲気は他の着物にはなかなか出せない魅力があり、辻が花や疋田絞りなどは市場価値も高いと言えます。 買取に出す際には証紙や落款の有無、保存状態などに気を配り、着物の専門業者を活用しましょう。