高級着物には様々な品がありますが、中でも長い歴史と高い価値を持っている品が、結城紬です。 結城紬には様々な職人の技や手間暇が込められており、全国的にも多くのファンがいます。 それでは結城紬の買取需要や相場は、どのくらいなのでしょうか。 この記事では、結城紬の特徴や魅力、買取相場や高価買取が望める条件などを解説します。  

結城紬について

ここでは、結城紬に関する歴史や概要をご紹介します。 長い歴史を持つ結城紬は、日本の文化にとって非常に重要な品です。  

結城紬とは

茨城県や栃木県が産地の結城紬は日本でも最も古い歴史を持つ高級絹織物です。奈良時代における常陸国の特産物「布(あしぎぬ)」が原型だと言われています。 室町時代には名称を現在の結城紬に変え、江戸初期には改良して結城縞紬として全国的に普及しました。 昭和時代には、重要無形文化財や伝統工芸品に指定されました。  

結城紬の特徴

結城紬にはいくつかの特徴があるため、ここでは以下の4つに整理して解説します。

  • 手紬糸
  • 軽くて丈夫
  • 国の重要無形文化財に指定
  • 全工程が手作業
 

手紬糸

手紬糸とは、蚕の間をつぶした真綿(まわた)から、糸車などを使わず直接手で紡いで紬を括り上げた糸です。 手で紡ぐと繊維の間に空気が入りやすいため、保温性が高くシワができにくくなります。 手紬糸で繊細に仕立てられた亀甲模様は、多くの方々から人気を集めています。  

軽くて丈夫

軽くて丈夫な点も、結城紬の魅力の1つです。 上部でシワができにくく、色落ちや変色もせず洗い張りするたびに光沢が増します。  

国の重要無形文化財に指定されている

結城紬は、国の重要無形文化財に指定されています。 現在は紬着尺地の中で最高峰と言われており、以下の3つの技法が指定されました。

  • 糸つむぎ
  • 絣くくり
  • 地機織り
上記3工程を経て生み出された結城紬だけが、重要無形文化財だとみなされます。

糸つむぎ

糸つむぎとは、真綿から手で糸をつむぐ糸紬方法です。 筑紫という道具に真綿を巻き付け、糸を紡いでいきます。 経糸(たていと)と緯糸(よこいと)それぞれに太さが異なり、均等な太さになるように紡ぐには高い技術が要求されます。

絣くびり

絣くびりとは、先染めで紬を染める際に染めたくない部分を紬糸で縛る技法です。 手でくびりながら染め上げていくことで、結城紬らしい上品な染め上がりになります。

 

地機織り

結城紬は、地機(じばた)織りという織り方を採用しています。 地機織りは原始的な機織り機であり、足で紐を引っ張ってかけ糸を持ち上げ、下糸を上下させる仕組みを持っています。   身体の使い方によって全体のバランスを取るため、職人の力量が重要です。  

全行程が手作業

結城紬は3工程を含む24もの工程を、全て手作業で行います。 さらに、工程を細かく分けると40にもなるため、大量生産ができず希少性が高いです。  

本場結城紬について

ここでは、本場結城紬について特徴や結城紬との違い、証紙の種類をご紹介します。  

本場結城紬とは

本場結城紬はユネスコの無形文化財に認定されており、高額買取が望めます。 全ての工程が手作業で行われている結城紬は、高い技術が認定のポイントになりました。  

「本場結城紬」と「結城紬」の違い

結城紬には、「本場結城紬」と「結城紬」の2つがあります。 結城紬と呼ばれる多くは石下(いしげ)結城紬であり、本場結城紬とは以下の違いがあります。

 
  • 本場結城紬
本場結城紬は、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)の両方に真綿の手紬糸を使用して手織りします。 本場結城紬卸商協同組合によって手織りで手間をかけて作られており希少性も高く、重要文化財にも指定されています。

  • 石下結城紬
本場結城紬でない一般的な結城紬は石毛結城紬と呼ばれ、茨城県結城郡織物協同組合によって作られています。 本場結城紬の機屋が選んだ真綿から動力を使って引き出した糸と細い生糸を使い、動力織り機で織られています。   上記の違いがあるためそれぞれ風合いが異なります。  

厳しい検査をくぐり抜けた希少な本場結城紬」

本場結城紬は、幅や長さ、打ち込み数や模様ずれなどの16項目の厳しい検査に合格したものだけが認められています。  

本場結城紬の証紙は4種類

本場結城紬に貼られる証紙は、以下の4種類です。

  • 品質表示……真綿の手紬糸100%であることの証明書
  • 産地証明……本場結城紬卸商協同組合の登録商法
  • 糸とり婦人図……本場結城紬卸商協同組合の証紙
  • 検査証……本場結城紬卸商協同組合の組合員が検査したことの証明書

高額買取が期待できる結城紬

高額買取が期待できる結城紬     ここでは、高価買取が望める結城紬の条件をご紹介します。 高価買取の条件は以下の6つです。

  • 保存状態がいい
  • 証紙が貼られている
  • 地機の証紙が貼られている
  • 「結」の文字の証紙がある
  • 亀甲柄が細かい
  • 箱に入っている

保存状態がいい

高価買取の条件としてまず挙げられるのが、保存状態の良さです。   結城紬を含む着物の保存状態を保つには、これらのことを実践してみてください。

・長期間着ていないのであれば、箪笥から出して吊るして湿気を飛ばす

・箪笥にしまうときは湿気によってカビが生えないようにたとう紙に包む

・一度着たらすぐにしまわないで陰干しして、臭いや湿気を飛ばす

  結城紬に汚れ、破れ、ホコリ、シミがない状態を維持すると、保存状態が良いと見なされて査定金額が高くなる傾向があります。  

証紙がある

証紙の有無によって、買取金額に大きな差が出ることがあります。 結城紬の証紙は、産地や検査証、品質などを証明するものだからです。  

地機の証紙がついている

地機の証紙が付いているケースでも、高価になりやすいと言えます。 高機も手織りではあるものの、地機よりも高機の方が多く生産できるため、地機の結城紬の方が希少性が高いのです。  

「結」の文字の証紙

「結」の文字の証紙が付いているケースは、高額が望めます。 「結」の字の証紙の品も「紬」の字の証紙の品も、どちらも同じ結城紬です。   しかし「結」の字の証紙の方が手間がかかり大量生産できないため、希少性が高いのです。  

亀甲が細かい結城紬

亀甲が細かい結城紬も、高値が付けられやすいでしょう。 亀甲とは結城紬における代表的な柄であり、80、100、160…と数字で亀甲の細かさが表現されます。 100亀甲が一般的で数字が大きくなるほど細かくなり、その分価値も上がります。 特に200以上の品はめったに出回らないため、希少性が高いでしょう。  

箱入りの結城紬

高価が付きやすい条件としては、箱入りであることも挙げられます。 箱には産地を証明できる文字が入っており、希少価値の高い結城紬である場合が多いです。  

結城紬の買取相場

結城紬は全国的な知名度も高くブランド力もあるため、買取の需要は高いと言えます。 平均的な買取価格の目安は、数千円~10万円程度です。 本場でない結城紬であれば数千円程度からの買取くらいになりますが、重要無形文化財に指定される本場結城紬であれば10万円弱程度の買取価格が望めるでしょう。  

結城紬の買取は着物買取専門業者がおすすめ 

結城紬を買取に出すのであれば、着物買取専門業者がおすすめです。   結城紬を買取に出すのであればリサイクルショップも利用でき、他のアイテムと合わせて大量に買い取ってもらいたい場合などには便利です。 しかしリサイクルショップには着物の専門知識がある担当者がいないことが通常であり、結城紬の価値を正しく反映した金額を付けてもらえない可能性があります。   また、ネットオークションを活用すれば忙しい方でも好きなタイミングで売りに出せて便利ですが、いつまでも買い手がつかず現金化できない可能性があるでしょう。   その点、着物買取専門業者であれば、着物の本来の価値が分かる査定員に買取価格を付けてもらえる上に、すぐに現金化できます。 また、出張買取を行っている業者であれば忙しい方でも気軽に利用できるため、活用すると良いでしょう。  

結城紬の買取実績

以下では結城紬の買取実績をご紹介します。

結城紬の買取実績①

結城紬の買取実績①   買取エリア:東京都 中央区 30代 女性 買取金額:¥59,000   

結城紬の買取実績②

結城紬の買取実績②   買取エリア:新潟県 新潟市中央区  女性 買取金額:¥53,000  

結城紬を買取されたお客様の声

  <新潟県 40代女性のお客様の口コミ> 丁寧でしたし、とても分かりやすかったです! 言葉も丁寧でしたし、説明もしっかりしてくださったし、物も大切に扱ってくださる感じがしたので、すごい良かったですよ! 

  <岐阜県 70代女性のお客様の口コミ> 良かったですよ。話し方も感じよかったですし。不快に思うことも何もなかったです。私は値段とか今の価値とかはわからないんですけど、けっこうたくさん値段をつけてくださって買い取ってもらえたので満足してます。   

まとめ

結城紬は日本でも歴史を持った高級絹織物であり、全国的に多くのファンがいる着物の一つです。 中でも手間がかかる本場結城紬は希少性も高く、10万円程度の買取価格が付けられることも充分にあるしょう。 そのため、高価な結城紬を買取に出すのであれば、着物の専門業者をおすすめします。