収入印紙は商品券や図書カードなどと同じ金券の一種ですが、金券ショップでは特に換金率が高いことで知られています。しかし、それ故に偽造品の対象となることもあります。そこで、偽造品の見分け方や収入印紙購入の際の注意点などについて説明します。

収入印紙が偽造品のターゲットにされる理由

収入印紙を間違って買ってきたり、不要になったりした時は、金券ショップに持ち込めば、定価の97%、98%といった高い換金率で現金化が可能です。収入印紙は多くの企業が使用しており、定価より少し安い値段で販売すれば必ず売れると分かっているため、高い金額でも買取が可能なわけです。逆に言えば、精巧な偽造品を作れば簡単に現金化できることを意味します。日本の紙幣はさまざまな偽造防止対策が施されており、偽札作りを成功させるのは容易ではありません。もちろん、収入印紙にも偽造対策は施されていますが、紙幣と比べると偽造品づくりのハードルは低くなります。また、紙幣偽造は重罪であり、最高で無期懲役までありますが、印紙偽造はそれに比べると罪が軽く、5年以下の懲役です。その辺りも収入印紙の偽造が増えている要因かもしれません。もっとも偽札と同じく、個人で精緻な偽造品を作るのは困難なので、その多くは組織的な犯罪だと考えられています。

偽造収入印紙の見破り方

収入印紙の偽造が偽札造りに比べてハードルが低いといっても、本物と全く同じものを作るのは極めて困難です。よく見れば必ず違いはあります。ただ、多くの人は紙幣と比べて収入印紙を目にする機会が少ないので、パッと見では違和感に気がつきにくいという面があるのは確かです。ですから、偽物の収入印紙をつかまされないためには、紙幣のすかしのように偽造品では再現が困難な個所がどこかをあらかじめ知っておく必要があります。まず、収入印紙の裏側を見ると糸くずのようなものが付着しています。これは着色繊維といって偽造防止策のひとつです。この着色繊維による模様のパターンは1枚1枚すべて異なります。これを偽造品で忠実に再現すると大変な手間になるので、たいていは本物の収入印紙を1枚トレースし、それをコピーして作るのが普通です。つまり、収入印紙の裏をみた時、模様のパターンが同じであればそれは偽物だということになります。また、収入印紙を切り取りやすくするために開ける穴も、忠実に再現するのは困難です。本物の収入印紙を用意して、両者を比べると大きさが異なるのがわかるでしょう。他には、わずかに色が薄い、収入印紙の大きさが微妙に違うというケースもあります。


収入印紙購入の際の注意点

偽造収入印紙を現金化する手段としては、金券ショップで買取ってもらう他に、収入印紙を取り扱っているコンビニを利用する手もあります。一度、正式に収入印紙を購入した後、偽物の収入印紙を持ってきて『間違って購入した』『急にいらなくなった』などと言って返品を求める手口です。実際にそうした被害も増えているために店側の対応も慎重になり、最初から返品をお断りしている店も増えてきました。ですから、コンビニで収入印紙を購入する際は、買い間違いないように十分注意をする必要があります。また、定期的に大量の収入印紙が必要なため、定価より安く購入できる金券ショップを利用する人がいますが、そういう人は得意先の店を見つけるのが得策です。少しでも安く購入しようと、収入印紙が必要なたびに色々な店を回っても在庫を切らしているお店が多いからです。収入印紙は利益率の低いため、店側としては過剰な在庫をもちたがらないからという理由もありますが、偽造の標的にされるため最初から取り扱わないお店も少なくありません。そうした中で、毎回安いお店を探しまわるのは時間の無駄です。それよりも、得意先の店をひとつ作り、リピーターとなればお店でも在庫を切らさないように工夫をしてくれますし、いろいろと手厚い対応も期待できます。さらに、不要になった収入印紙が大量にできて、買取をしてほしい場合も顔なじみだとお互い安心して取引できるという利点もあります。