切手

ご自宅の押入れで見たこともない切手のアルバムが見つかった、もしくは昔集めていた切手がたくさん出てきたという方、いるのではないでしょうか?

現在、切手の買取市場は活気を示しています。

切手市場が活況を示す理由として、昭和50年代頃に起こった「切手ブーム」が大きな理由として挙げられます。

今でこそ切手収集が趣味の方は減りましたが、当時は子供から大人まで新しい切手が発売されるたびに郵便局には長蛇の列ができたと言われる程、切手収集は大人気でした。

ブームが過ぎ、今になって集めなくなった切手の整理や処分のために切手買取サービスが注目を集めているのです。

そこでこの記事では、切手の買取相場について、紹介していきます。

不要な切手は買取へ

査定員切手

昨今では手紙に代わり、LINEやメールなどの手段を用いて連絡をとる方が増えてきたため、切手を使用する機会が減ってしまいました。

ゆえに不要になってしまった切手のほとんどは、押し入れや書庫などで眠ってしまっているようです。

同時に、その不要になってしまった切手を売る方が増えてきており、切手買取市場は活気を示しています。

切手の種類

一般的に、手紙を郵送する際に切手として使用されることが多いのは『普通切手』です。

この普通切手の額面は、1円~1000円までと幅がとても広く、一般的な郵送では、一番多く使用されている切手となります。

また、普通切手の中には、慶弔用の切手があり、冠婚葬祭などの時に使用します。

この場合の慶事用の切手は、比較的落ち着いたデザインが特徴で、その額面は62円、82円、92円の3つとなっています。

一方で、記念品などとして収集されることが多い『記念切手』があります。

記念切手のデザインは、地域や年代、動物やアニメなど、非常に多岐に渡るテーマでそれぞれ発行されています。

記念品として発行されている切手のため、期間限定での販売であることが多く、記念切手の発行枚数には限りがあります。

また、記念切手の一種である特殊切手があります。

特殊切手は宣伝や文化財の紹介など、意図を持って発行されている記念切手であり、こちらも発行枚数に限りがあるため、希少性を持った切手が多数存在しています。

記念切手・特殊切手、両者ともに基本的にはバラでの購入ができず、バラを複数枚購入する場合には、不向きな切手となります。

切手買取が可能なところ

昨今では、切手を使用する機会が少なくなってしまったために、余ってしまった切手を現金化したいという方が多くいます。

一方で普段から郵送物に切手を使用する機会が多い業者では切手を必要としているため、切手買取サービスに注目している業者が多数存在します。

ゆえに切手買取市場に参入する業者も少なくありません。

実際に、商品券など多くの金券を取り扱いそれを定価以下で販売する金券ショップや、多岐に渡る買取幅で人気のリサイクルショップなど、多くの業者が積極的に切手買取を行っています。

買取られたあとの切手はどうなるの?

買取られたあとの切手の用途は業者によって若干の違いがありますが、買取った切手の主な用途を以下3つ紹介していきます。

切手収集家によるコレクションとして、売られていく

現在は発行されていない普通切手や、記念切手は郵便局などでは購入できないため、手に入れることが少々困難となります。

また、記念切手などにおいては、一定の枚数しか発行されていないため、さらに希少性を帯びやすくなります。

ゆえに切手収集家は希少な切手であればあるほど、競って高額で買おうとします。

各買取業者はこの販路を開拓し、切手を現金化したい方と切手収集家を繋げているというわけです。

郵便局などで交換する

郵便局では、不要として出された切手をまとめ、その額面分を、新しい切手やハガキに交換してくれます。

そのため業者は切手を買取った後、そのまま郵便局などで新しい切手に交換し、新たに額面以下で一般消費者に販売するというケースもあります。

そのまま利用する

切手を買取った業者の業務上の郵送費として使用されることがあります。

買取った切手を郵送費に当てて、コストカットすることができるので、どこにも切手を流す販路が無い場合でも、デスストック(行き場の失った在庫)になりにくく、企業としても切手を買取るデメリットがあまり無いと言えます。

主なケースは上記の3つとなります。

このことから、切手を現金化したい方が一方的に取引をしたいわけではなく、企業としても買い取った切手を活かしたいニーズがあるため、切手買取は積極的に行われています。

切手買取の前に知っておきたい相場一覧

切手買取相場ポイント

切手の買取価格は、一般的に額面を計算して行われています。

以下、相場を紹介していきます。

プレミアのつかない切手の買取相場

プレミアのつかない切手は、一般的に額面以下での買取になります。

切手買取市場において、プレミアのつかない切手が額面以下の買取になってしまう理由のひとつとして、中古切手は買取された後、切手を必要としている業者や店舗などへ再販されることが挙げられます。

再販される際の値段(販売価格)は、額面以下での価格となります。

そのため、中古切手の買取価格は、プレミア切手の場合を除き、一般的に額面以下の買取となります。

また、切手買取業者における買取相場は、業者によってその基準(買取掛率)が異なるため、切手を買取に出す際は、いくつかの買取業者に査定を依頼しましょう。

そこで下記にて、買取掛率の異なる各業者の一例を紹介します。


【業者A】

82円切手の1シート(切手10枚)を額面の8割で買取る場合

82円 × 10枚 × 0.8 = 656円


【業者B】

82円切手の10シートを額面の6割で買取る場合

82円 × 10枚 × 10シート × 0.6 = 4,920円


【業者C】

82円切の1シートと62円切手のバラ8枚を額面の7割で買取る場合

(82円 × 10枚 + 62円 × 8枚) × 0.7 = 921.2円


上記はあくまでも切手買取市場における相場の一例になります。

おおよその目安として参考のひとつにしてください。

また、額面の低い普通切手や汚れの状態によっても、買取相場が変わることもあるので注意が必要です。

プレミアムのつく切手の買取相場

額面以上での買取価格がつく切手は、額面以上の価値があると判断できるためプレミア切手となります。

プレミア切手の買取価格を決める基準は、一般的に切手収集家による需要に起因している部分が大きいです。

そのため、プレミア切手の買取価格の相場は、プレミアのつかない切手に対して、変動が激しいと言えます。

下記で詳しく紹介していきますが、プレミア切手である『見返り美人切手』や『ビードロ切手』などは状態にもよりますが額面を超える買取価格が付く場合もあります。

また、いわゆる額面以上の買取価格になるプレミアが付くケースとして、切手発行時の人為的ミスが原因で起こる「エラー切手」に該当すれば、さらにプレミア価格が付くと言われ、こういった稀少性の高い切手には高い需要と人気が見受けられます。

実際に、買取業者やオークションなどでは、そういった価格での取引がされているため、一度ご自身の目で確認してみるのも良いでしょう。

切手買取で高値が狙えるプレミア切手の種類

では、実際にどんな切手にプレミアがつくのでしょうか。

プレミア切手の一部を紹介していきます。

▼ビードロを吹く娘切手

ビードロを吹く娘切手買取相場

1つ目はビードロを吹く娘切手、通称『ビードロ切手』です。

この切手は、浮世絵師として有名な喜田川歌麿が描いた『ビードロを吹く娘』が図案となった10円切手で、1955年に発行されています。

ビードロ切手の発行枚数は、550万枚以上発行されており、発行当初から話題性が高く、発行開始後すぐに売り切れが続出し、売り切れた後も人気は衰えず、やがて額面以上のプレミア価格がつくようになりました。

現在のビードロ切手の相場は、状態にもよりますが1枚あたり100円以上の値段が付くケースも見受けられます。

そのため、シートにすると1000円前後の価値があり、額面よりも高く取引されている切手のひとつです。

ただし、プレミア切手の買取の場合には、切手収集家の購入による高額買取のため、汚れやシミ、バラになってしまっているなど、状態によって買取相場が違うため、注意が必要です。

▼見返り美人切手

見返り美人切手買取相場

2つ目は、プレミア切手として有名な『見返り美人切手』です。

浮世絵の祖と呼ばれている菱川師宣が描いた『見返り美人』が図案となった切手で、1948年に発行されています。

この切手は、縦67mm、横30mmで一般的な切手と比べてサイズが大きいことで話題を呼びました。

見返り美人切手の買取相場は、切手の状態や何枚あるかでその価格が変動します。過去にあった中古買取市場での買取相場を挙げると、1枚あたり2000円前後という事例もあるようです。

さらにシートで保存されている場合には、バラよりも希少性があり、一枚の単価はあがってきます。

見返り美人切手が5枚つづりのシートで保存されている場合、状態にもよりますが、バラ5枚以上の価格になる可能性が高く、おおよそ2万円前後とされています。

▼赤猿切手

赤猿切手買取相場

3つ目は、中国切手で有名な『赤猿』です。

この切手は、1966年から1977年まで続いた文化大革命時代の最中に発行された切手となります。

文化大革命時代では、切手を収集することは反革命行動と非難され、切手を始めとする文化的遺産がたくさん破棄されていました。

そのため赤猿切手は、文化大革命による歴史的背景から、発行枚数が少ないうえに残存数が少なく、希少性の高い中国切手のひとつとなっています。

赤猿切手の買取価格は、プレミア切手の中でも極めて高く、バラ1枚であっても、状態によっては10万円以上の買取価格となります。

また、80枚の切手が連なる赤猿切手のシートの買取価格は、バラ1枚以上の買取価格となり800万円から1000万円になることもあります。

上記の買取相場からわかる通り、赤猿切手の希少性から、現在でも切手収集家に根強い人気を博してます。

しかし、極めて高額な買取であるため、各業者の買取価格の差は広く、安定した相場と言えないのが現状です。

そのため、もし赤猿かもしれない切手が見つかり、不要としている場合には、一度査定に出してみることをオススメします。

切手買取は専門店がおすすめ!切手の買取方法を紹介します

実際に切手を買取に依頼しようとこの記事を参考にして頂けている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

上記にて、切手買取サービスは多くの業者が行っていると述べましたが、切手買取を専門としていない業者での買取では、プロの査定員に切手を見てもらえない場合も多々あります。

切手の種類は多岐に渡るうえに、バラやシート、表裏の汚れ具合などによって、切手買取の適正価格は大きく変わっていきます。

そのため、適正価格をつけてもらいたい場合には、プロの査定員に見てもらうことをオススメします。

その理由も踏まえて、下記では切手買取専門店での買取とともにその他の買取方法について、いくつか紹介していきます。

切手買取査定員

買取専門店での切手買取

切手買取の専門店では、切手収集家の問い合わせが多く、安定した販路を確保しています。

そのため、切手買取の相場が安定しているので、適切な買取価格を提示できるのが強みです。

さらに査定員ひとりが買取価格を決めているわけではなく、切手買取のノウハウやデータを蓄積しているため、より適切な買取価格をつけていくことができます。

ゆえにご自身の切手を適正な価格で判断してもらいたい場合には、切手買取専門店に査定の依頼をした方が良いでしょう。

ネットで切手買取する方法

切手買取専門店以外にも、切手を現金化することができます。

そのひとつがフリマアプリやネットオークションを使って、切手の販売をする方法です。

この場合、切手の買取相場は安定していないものの、高額買取になるチャンスがあります。

ここで、注意しておきたいのは、まがい物である切手を販売してしまった場合、購入者から返品の要望などが来てしまう点です。

また、ひとつずつ切手の写真を撮って出品をしなければならず、多量の切手を現金化したい場合は、向いていないと言えます。

その他の方法

上記のように買取をしてもらうという選択ではなく、郵便局などで新しい切手やハガキに交換する方法があります。

昔の小さな額面の切手をひとつにまとめられるので、普段から手紙や郵送などをしている方にとっては、とても便利な方法と言えます。

買取不可となる切手の種類と対処法

切手買取相場に驚いている女性

上記にて、切手の買取相場とともに豆知識を紹介してきましたが、切手には買取不可となってしまう物もあるので注意が必要です。

買取の対象にならない切手の種類や状態

買取対象になりにくい切手の1つ目は、円よりも小さな単位の『銭』の切手です。

この場合、銭で払うことが困難なため、プレミアがつく銭の切手を除き、買取不可にしている業者が多いです。

また2つ目は、外国の切手です。

これも銭の切手同様、プレミアがつくものを除いた場合となります。

外国の切手は、円通貨で扱われていないため、買取価格をつけるのが困難とされています。

最後に3つ目は、使用済みスタンプや記念スタンプが捺されてしまっている状態の切手です。

使用済スタンプが押されている切手にも、昭和50年代に起こった切手ブームの頃には高値が付いたという時代もありましたが、残念ながら今は買取不可のケースが多いでしょう。

そのため使用済み切手は、一般的に切手収集家のコレクションとしてしか需要が無く、買取の可能性は大きく下がってしまいます。

買取れなかった切手は郵便局で新しい切手シートに交換することが可能

中には、どうしても買い取ってもらえない切手もある場合があります。

その場合は、郵便局で対処してもらうことをオススメします。

郵便局では、交換したい未使用切手の額面を合計し、その額面分を新しい切手やハガキに換えてくれます。

この場合、切手やハガキ1枚につき5円の手数料がかかります。

またあくまでも新たな切手やハガキに交換することが可能であるだけであり、郵便局では、不要な切手やハガキを現金化することはできないので注意が必要です。

切手を高く買い取ってもらうコツ

切手の買取相場について、述べてきましたが、実際に切手の買取を依頼したいという方もいらっしゃるでしょう。

そこで最後に1円でも切手を高く買い取ってもらうコツを以下紹介していきます。

切手はシミや汚れの無いように保管する

切手は、シミや汚れにとても弱いです。

一度ついてしまった汚れを取るのはとても難しく、汚れてしまったものには価値が無くなってしまう切手も多くあります。

とくにプレミア切手の場合、保存状態はとても大切な項目なので、適切な管理が必要です。

そのため、重要な切手については、なるべく密閉された切手アルバムなどに切手を収納し、湿気の少ないところで保管するようにしましょう。

切手はバラ売りよりもまとめて売る方が高値がつく

一般的に切手は、バラよりもシートである方が買取相場としては高い傾向にあります。

切手には四隅に目打ちと呼ばれるギザギザがあります。

シートである場合、この目打ちの状態を考慮する必要がないため、バラよりも高く買い取ってもらえるのです。

また、買取った切手を販売する際、シートでの需要の方が高く販売しやすいため、バラよりもシートの方が高く買い取ってもらえる傾向にあります。

大切な業者選び

上記でも述べましたが、切手買取を行っている業者は多数あります。

そのため、各業者様々な販路を持っており、切手の買取価格にも若干の差異があります。

なので、少し手間にはなってしまいますが、1円でも高く切手を買取ってもらいたい場合には、1つだけの業者に絞らず、複数の業者に依頼してみることをオススメします。

そうすることで、1番高く買い取ってもらえる業者を選択できます。

またその際には、他の業者にも見積もりしてもらっていることを伝え、買取価格を上げてもらいましょう。

各業者、他の業者よりも自分のところで買取りをしたいのは言わずもがななので、他の業者にも見積もりをしてもらっていることを伝えることで、価格交渉を有利に進めやすくなります。

業者選びはとても悩むポイントですが、悩むようなら複数の業者に買取の依頼をし、自分が納得できる選択肢をひとつでも増やすことをオススメします。