切手は郵便料金を先に支払っている証でもあり、郵便ハガキを送る時には52円など、その時代の郵便料金を先に支払っているのです。 郵便物に使用する他にも、切手の収集を行うなどの楽しみがあるのが特徴で、価値が低迷しているものの収集家は少なくありません。
1960年代の半ば頃から1980年代にかけての時代、多くの人々が郵便局や専門店でコレクションしたいものを買うなどの時代がありました。 郵便局で購入すると、額面と同じ金額で買う事が出来る、しかし郵便局で買えなかった場合は、額面よりも高いお金を支払い購入する事になるので、新しく発行が行われたものは、他の人よりも早く手に入れたいなどの人気がありました。
現代においては収集する人の数は少なくなっていますが、収集する人が少なくなった理由には最近発行が行われている切手の額面が高くなっているなどがあげられます。

買い取りの値段が下がった理由

切手を買い取り店に持って行けば、価値に応じた値段で買い取りして貰う事が出来ます。 しかし、比較的新しいものは、シート単位やシリーズすべてが揃っているなどの条件が付いていて、買い取りして貰えないケースもあります。
買い取りの値段が下がった原因としては、収集する人が少なくなった、販売する切手が市場に溢れているので、市場に多く現存しているものは買い取りしても売れないので、買い取りを断るケースと額面を下回るケースなど様々です。 さらに、古くから収集している人などの場合、市場に多く出まわっているものは既にコレクションの中にあるので、購入する必要がない、欲しいものはブーム以前に発行が行われたものであり、最近のものは郵便局で買えるので特別お店で買わなくても良いなど、収集家も市場に溢れている切手には興味を抱かないケースが多くあります。
そのため、買い取りの値段が高くなるものは、ブーム以前に発行が行われたもの、ブーム以降のプレミアが付いているものなどであり、買い取り方法を選ぶ事である程度の値段で処分が出来ても額面よりも高い値段で売る事が出来ないケースが多くあります。

シリーズ化が行われている魅力について

買い取りの値段が下がっている現代において、思いきって処分してしまう人もいますし、コレクションを続ける人もいるなど様々です。 コレクションを続ける人は切手の魅力を感じる事で収集を続けているわけですが、切手には買い取りの値段などにはない、収集する魅力があります。
切手は毎月のように数種類ずつ新しいものが発行されており、その都度欲しいものだけを買う事が出来るなどの魅力があります。 さらに、切手趣味週間シリーズや国際文通趣味週間シリーズなどは、古くからシリーズ化が行われているもので、ロングセラーを続けているなどの特徴があります。 昔から収集している人の中には、これらのシリーズ切手すべてを所有している人も少なくありません。 現在もシリーズが続いているので、収集する魅力を与えてくれるわけです。 例えば、切手趣味週間シリーズは、ブームの時代多くの人々からの注目を集めた、見返り美人や月に雁などの有名な切手を含むシリーズです。
このシリーズは、1947年11月1日発行の小型シートが第一回目であり、見返り美人は翌年の1948年11月29日発行、月に雁は1949年11月1日発行など、有名な2種類は第二回目と第三回目にそれぞれ発行が行われたもので、現在でも毎年発行が続いているシリーズ切手、すべてを揃えていても、毎年新しいものが発行されるので収集する楽しみがあります。


ブーム以前のものには高価なものが多数

切手趣味週間シリーズの第一回目発行の小型シートは富士が描かれていますが、この富士は江戸時代後期の浮世絵師でもある葛飾北斎が描いたものになります。 葛飾北斎の富士は、第一次新昭和シリーズの1円切手の淡い青色を5枚収めたもので、四隅には目打ちがないのが特徴です。 さらに、この小型シートは葛飾北斎100年を祝した、北斎100年の小型シートでも同じものが使われており、北斎100年の小型シートには記念文字が赤紫色で加刷されているなどの特徴を持ちます。 同じ図案のものを、幾つかのパターンで使用しているのも切手収集を行う人の魅力でもあるのです。
一般的にブーム以前のものは買い取りの際の値段が高くなる、購入する場合も値段は高くなりますが、特定ジャンルを絞り込んで収集して行けば、少しずつ集めて行く事が出来ますし、シリーズ単位で集めて行けば、全シリーズが揃った時の感動は高くなります。 尚、シリーズは一度にすべてが販売開始になるわけではなく、数か月に一度の割合で発行が続いて数年間で完結になるケースが多くあります。
例えば、日本の国宝をモチーフにした第二次国宝シリーズは第一集から第八集までのシリーズもので、第一集は1976年12月9日に50円及び100円の2種類の発行、以降2種類ずつ発行が続き、第八集は1978年3月3日に発行となり完結となるなど、約2年間で全シリーズを完結するなどの特徴があります。

種類毎に見る魅力とは

切手は記念、特殊、普通と言う3つの種類に分ける事が出来ます。 記念や特殊は発行枚数が定められているもの、普通は郵便局でいつでも購入が出来るものなどの違いがありますが、普通切手の額面の中でも一番値段が安いのは1円で、この1円に描かれているのは近代郵便制度の創設者でもある前島密氏です。 1円はあまり使わない人も多いかと思われますが、1円は長い歴史を持つ切手の一つでもあるのです。 最初に前島密氏が描かれている1円切手は1947年8月10日から発行が開始されたもので、現代のような写真画ではなく、イラストが描かれていました。 さらに、当時は銭や厘などの通貨単位も存在していたため、額面には「00」が記載してあり、数字の下には線が入っていました。 現在のような写真画が採用されたのは、1951年4月14日発行からで、額面表記は左下、「00」と下線入りなどの特徴を持ちます。 やがて、円単位が主流になると1円切手の変更が行われました。
1952年8月11日発行が行われたものは、図案自体は同じですが、円単位になった事で額面は「1」に変更が行われ、「00」や下線は廃止になりました。 1968年1月1日には右下にローマ字で「NIPPON」の文字が追加、さらに、「NIPPON」と額面の位置を変更され、現行の1円切手になるなどの歴史を持ちます。
切手を収集する事で時代毎の変貌などを見る事が出来るなどの魅力があります。

切手の値段と収集する楽しみは同価値ではないのです

切手は郵便として利用するだけではなく、収集するなどの魅力があります。 ブームの時代には多くの収集家が朝早くから郵便局前に並ぶなどの社会現象も起きていました。 やがてブームが去ると、集める人が少なくなる、市場には大量の切手が溢れたため、買い取り価格自体が額面を下回るなどの現象が起きています。
しかし、買い取り価格はブーム以前に発行が行われたものなどは古い時代に発行されている、現存数が少ない、そして希少性が高いなどの理由からも、買い取り価格が高くなると同時に、購入時の値段も高くなるなどの特徴を持つものも少なくありません。 尚、最近はアニメやキャラクターなどをモチーフにしたかわいらしいグレーティング切手を集める人も増えていますし、古くからシリーズ化が行われているシリーズ切手を毎回購入する楽しみを続けている人も少なくありません。