
オリンピック記念切手の買取をお考えですか?2020年に東京五輪の開催を控えていることもあり、1964年発行の東京オリンピック切手も再注目され始めています。
今回はそんなオリンピック切手の買取について、東京・札幌・長野オリンピック記念切手の買取価格やプレミアの可能性、実際に査定を受ける際の注意点をご紹介します。
東京五輪で再注目!オリンピック記念切手ってどんな切手?

第18回オリンピック東京大会記念切手
文字通りオリンピックの開催を記念して発行されてきた「オリンピック記念切手」。
2020年のオリンピックの開催が東京に決まったことで、東京オリンピック記念切手が再注目されていますが、オリンピック記念切手は東京オリンピック記念切手だけではありません。
同じく長野オリンピックの開催時には「長野オリンピック記念切手」、札幌オリンピックの開催時には「札幌オリンピック記念切手」がそれぞれ発行されています。
またそれぞれの大会前には、大会のための寄付金を募るために寄付金付切手も発行されており、大会にちなんだデザインがプリントされています。
またオリンピック記念切手の買取相場は基本的に額面ベースとなります。
ファンの多いオリンピック記念切手ですが、発行枚数も多く、当時も切手コレクターが多かったこともあり、比較的美品の状態での現存数も多いのです。
希少価値という面で付加価値の付きにくいオリンピック切手ですので、切手買取でも額面ベースでの買取が一般的となっています。
ただしシートの状態で保管されていれば、多少は付加価値が期待できるかもしれません。
いずれにせよ切手の買取相場は市場の動きに合わせて年々変動しています。正確な相場を把握するならまずは査定を受けてみるのもいいかもしれません。
オリンピック記念切手の買取価格

長野オリンピック冬季大会記念切手
それでは実際にオリンピック記念切手を買取に出したらいくらになるのでしょうか?
東京・長野・札幌の三種類のオリンピック切手の買取価格を見ていきましょう。
東京オリンピック記念切手の買取価格
オリンピック切手の中でもファンの多い東京オリンピック切手。
どのような切手なのでしょうか?買取価格やプレミア価格の可能性を見ていきましょう。
名称 | オリンピック東京大会募金切手 |
---|---|
発行年 | 1961年 |
額面 | 5+5円 |
買取相場 | 額面ベース ※一部プレミアも |
概要 | 1964年の東京オリンピック大会の資金を募るために発行されたのが「オリンピック東京大会募金切手」です。1961年10月から開催年の1964年6月までに一次から六次まで6回に分けて計20種類が発行されました。額面を超える価格での買取は厳しいかもしれませんが、目打ちエラーなども発見されており、そういった切手には金額が付くこともあります。 |
名称 | 第18回オリンピック東京大会記念切手 |
---|---|
発行年 | 1964年 |
額面 | 5円 10円 30円 40円 50円 |
買取相場 | 額面ベース ※一部プレミアも |
概要 | 1964年の東京オリンピック開催を記念して発行されたのが「第18回オリンピック東京大会記念切手」です。バラ切手と、五枚セットの小型シートの形で発行されました。切手の価値としてはこちらも額面ベースとなっています。未使用の状態での現存数が多く、むしろ当時の消印が押されたものの方が高値が付く場合もあるようです。 |
札幌オリンピック記念切手の買取価格
切手ブーム真っただ中の昭和40年代、札幌オリンピックの開催を記念して発行されました。スキーやボブスレー、フィギュアスケートをする選手が意匠されています。
買取価格を見ていきましょう。
名称 | 札幌オリンピック冬季大会募金切手 |
---|---|
発行年 | 1971年 |
額面 | 15+5円 |
買取相場 | 額面ベース |
概要 | スキージャンプとアイスホッケーの二つの図案で発行されましたが、額面はどちらも15+5円です。それぞれ2000万枚ずつ発行され、現存数も多いことから買取相場としては、現状額面を超えることはなく額面ベースでの買取が行われています。 |
名称 | 札幌オリンピック冬季大会記念切手 |
---|---|
発行年 | 1972年 |
額面 | 20円 50円 |
買取相場 | 額面ベース |
概要 | 1972年に札幌で開催された第11回冬季オリンピックを記念して発行されたのが「札幌オリンピック冬季大会記念切手」です。2種類の20円切手と1種類の50円切手が発行されており、3種連刷の小型シートも発売されました。小型シートでもほぼ額面ベースの査定が行われるのが一般的です。 |
長野オリンピック記念切手の買取価格
1998年の長野オリンピックの開催を記念して発行された「長野オリンピック記念切手」。
約5000万部(10種連刷)が発行され、50円切手と80円切手が5枚ずつ、1枚の小型シートにまとめられています。
名称 | 長野オリンピック冬季大会募金切手 |
---|---|
発行年 | 1997年 |
額面 | 80+10円 |
買取相場 | 額面ベース |
概要 | 東京・札幌五輪同様、開催に向けた寄付金を募るために発行されたのが「長野オリンピック冬季大会募金切手」です。2000万枚が発行されており、発行年も比較的に近年であることから、プレミア価値は付いていません。切手買取でもほぼ額面程度の買取となるのが一般的です。 |
名称 | 長野オリンピック冬季大会記念切手 |
---|---|
発行年 | 1997年 |
額面 | 80+10円 |
買取相場 | 額面ベース |
概要 | 長野オリンピック開催日の2日前、1998年2月5日に発行された「長野オリンピック冬季大会記念切手」。小型シートでのみ発行され、50円・80円がそれぞれ5枚ずつ、10種連刷の状態で発行されました。こちらも発行年が新しく、現存数も多いためプレミア価格での買取は難しいといえます。未使用の小型シートの状態のものが最も相場は高くなりますが、それでも~700円程度での買取が一般的なようです。 |
オリンピック記念切手を買取に出すときにはココに注意!

札幌オリンピック冬季大会記念切手
それでは実際に不要なオリンピック記念切手の買取をご検討の方へ、切手買取利用時の注意点や、切手の価値を維持するための保管方法をご紹介します。
切手買取は業者選びも重要
切手の買取価格は、切手の買取業者によって異なります。各業者それぞれが独自の買取基準を設けている場合が多く、同じ切手でも買取レートが変わってきます。
またオリンピック切手の中には、東京オリンピック記念切手の目打ちエラーのようにプレミアの可能性もあります。正確な鑑識眼がないと価値を見落とされたまま買取が行われてしまうこともあるのです。
複数業者に査定を依頼するなどして、買取価格には妥協しないことをおすすめします。
消印のある切手に要注意!
消印のある切手は売ることができないとお考えの方も多いようですが、オリンピック切手のように、切手収集ブームの時に発行された発行枚数の多い切手は当時の消印が付くことで希少価値が高まるパターンもあるのです。
古い切手は消印付きだからといって処分に出さないようにしましょう。
価値を落とさない切手の保管方法
切手の買取では状態によって買取価格も変わってきます。
高温多湿や直射日光下での保管を避け、ピンセットで丁重に取り扱うなど、状態には極力注意を払いましょう。
またストックブックや専用の切手アルバムなども経年劣化をゆるやかにするためには有効な手段となります。
おわりに
切手の収集ブームの中で発行されたオリンピック切手は、発行枚数も現存数も多く、未使用のシートでも高額買取は難しいかもしれません。
しかし中古切手の需要は大きく、枚数次第では高額となることもあるでしょう。さらに近年、東京オリンピックの開催により、オリンピック切手への世間の関心も高まっています。
保管しておくと状態も劣化してしまうことも想定されます。今のうちに買取に出してみてはいかがでしょうか。