切手には様々な種類がありますが、収集家にとって注目度が高いのは、「プレミア切手」でしょう。 ご家庭の中を掃除・整理していた時に切手が出てきた方や、以前集めていた・現在も集めている方などは、それがプレミア切手ではないかを確認してみてほしいところです。 そのためここでは、プレミア切手の概要や高額になりやすいケースを整理し、プレミア切手の買取ポイントやなるべく高く売る方法などを解説していきます。  

プレミア切手って記念切手や普通切手と違うの?

ここではまず、切手の種類についてそれぞれ説明します。 プレミア切手の特徴を理解するためには、記念・記念切手の概要を理解することが重要です、  

記念切手とは?

記念切手とは、国家的な大行事を記念して発行される切手のことを言います。   記念切手には数多くの種類が存在しますが、代表的なものは以下の様なものが挙げられるでしょう。  
  • 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会東京2020聖火リレー
(2020年)
  • 明治天皇銀婚記念(1894年)
  • 平和条約調印記念(1951年)
  明治~大正時代、昭和の初期程度までは発行頻度が低く、発行枚数が少なかったために、高額がつけられた記念切手も多くあります。   戦後~近年にかけては毎年発行されることが通常であり、プレミアが付いたものは多くありません。  

 普通切手とは?

普通切手とは、郵便料金の納付を主な目的として発行されている切手です。 代表的なアイテムは、以下の様なものが挙げられます。  
  • 竜文切手(1871年)
  • 震災切手(1923年)
  • 新動植物国宝図案切手(1966年~1989年)
 

  プレミア切手って?

プレミア切手とは、額面以上の価値がある切手のことを指します。   そのため、例えば額面80円のケースでは、81円の値が付けばプレミア切手であると言えるのです。   中には、額面の何倍もの買取価格が付けられるケースもあります。   切手の価値によって該当するか否かが決まるため、どんな種類の切手でも額面以上の金額が付けられればプレミア切手です。   プレミア切手の例は「月に雁」や「桜切手」、「見返り美人」などが挙げられ、いずれも額面以上の相場が見込めます。   ただしプレミア切手の価値は時代や状況などによって変化するものであり、ブームなどがきているケースでは価値が上昇し、ブームが去った後には価値も徐々に下がっていきます。

  プレミア切手になる理由

切手がプレミア切手になる理由の主な例は、以下が挙げられます。  
  • 発行時期
プレミア切手となるポイントとしてまず挙げられるのが、発行時期です。 戦前の切手には、プレミア切手が多く存在します。 戦後(昭和30年代)以降は日本中で切手ブームとなり、収集家が爆発的に増えました。 そのため、ブーム以降に買取へ出しても買い手がつかず、需要があまりないために額面以上の価値は期待できないのです。  
  • 発行枚数
発行枚数が少ないことも、プレミア切手となる要因の一つです。 発行枚数が少なければそれだけ1枚1枚の希少性は高くなるため、プレミア切手になりやすいと言えます。  
  • 現存枚数
たとえ当初の発行枚数が多かったとしても、現存枚数が少なければプレミア切手となる可能性が高まります。  
  • デザイン性の高さ
発行枚数や発行時期だけでなく、図案の秀逸さによってプレミア切手になることがあります。

代表的なプレミア切手

代表的なプレミア切手 ここからは、代表的なプレミア切手として挙げられるものを4点ご紹介します。   それぞれ該当する理由と合わせて、確認してみてください。  

見返り美人

「見返り美人」は、江戸時代の浮世絵師として歴史の教科書にも載っている有名人の菱川師宣が描いた「見返り美人図」が図案に採用された切手です。   1948年に発行された見返り美人は発行枚数が150万枚であり、購入希望者と比較して発行枚数が圧倒的に少なかったことが要因となり、現在では高額になっています。   また、見返り美人は発行された当時としては珍しく大型であったことからも、名品として収集家から認識されています。  

ビードロを吹く娘

「ビードロを吹く娘」切手は、市松模様の赤い着物を着た少女を描いた喜多川歌麿の浮世絵がデザインされた切手です。   1955年(昭和30年)に発行されたビードロを吹く娘は、その美しいデザインもあって切手ブームに乗って人気を博し、ブーム当時は非常に高額になりました。   ただしビードロを吹く娘は発行枚数が550万枚と比較的多く現存枚数も多いことから希少性は低く、現在では買取相場も比較的落ち着いています。  

月に雁

「月に雁」は、江戸時代の浮世絵師である歌川広重の絵が図案に採用された切手です。   月に雁は発行された1949年当時では珍しい大判であり、発行枚数も200万部と少なかったことから高額になりました。   月をバックに3羽の雁がとても躍動的に描かれており、大きさを大胆に活かしたデザイン性の高さが魅力だと言えるでしょう。  

中国切手

中国切手とは、中国で発行された切手です。   正確には新中国切手と呼び、1949年以降、特に文化大革命(1966年~1976年)の頃に中国で発行された切手を指します。   当時の中国は資産となる切手を持つことが禁じられており、中国切手は海外に流出していました。   そして現在海外に残っている中国切手を中国人が高額で購入しているため、非常に高額になっています。   もしシートで買取を依頼すれば、非常に高額な取引となるでしょう。

プレミア切手を高く買い取ってもらうには

ここからは、プレミア切手を高く買い取ってもらうために大切なポイントを解説します。   プレミア切手をなるべく高く買い取ってもらうためには、以下の2点を理解しておくことが大切です。
  • 消印が押された切手の扱い
  • 保存状態を良好に保つ重要性
 

消印が押された切手にも価値がある

切手は未使用品の方が原則高額が付きやすいものの、消印が押されていても価値があることは知っておくと良いでしょう。   特に現存数が少ないケースでは未使用品を見つけ出すことが困難であり、消印が押されていても充分な需要があります。   また、特別な日の消印であれば、消印があることで逆に高額になることもあるでしょう。   例えば、「オリンピック記念」などはその典型です。   オリンピックの記念切手は発行枚数こそ多い傾向にあるものの、使用されることは少ないために消印が押されたケースでは逆に希少価値を増すことがあります。   そのため、オリンピック当日の消印が押されたオリンピック記念切手には高い買取価格が付く可能性もあるのです。  

劣化させない

切手は状態が良いものの方が高額になりやすい傾向があるため、劣化させないことも大切です。   保存にはストックブックを使用し、傷つけないようにして保存しましょう。   ストックブックであれば、ポケットに差し込むだけで簡単に保存ができ、鑑賞時の見栄えも良くなります。   また、2枚のフィルムの間に切手をはさんで整理する「マウント」を使用することで、より劣化しにくくなるでしょう。   また、保管作業に時には手で直接切手を扱うのではなく、ピンセットを使うことがおすすめです。   また、「劣化が進んでしまったケースでは買取をしてもらえない?」のご質問をよくいただきますが、劣化した切手が買い取ってもらえないとは必ずしも言えません。   確かに劣化しているケースでは買取額が下がってしまう傾向にはありますが、希少性の高い切手であれば劣化していてもプレミア切手として査定してもらえることはあるでしょう。  

プレミア切手の買取は買取専門店がおすすめ

プレミア切手を買取に出すのであれば、切手の買取専門店を利用することをおすすめします。   切手の買取にはリサイクルショップを利用することもできますが、プレミア切手の価値を見落とされてしまう可能性があります。   リサイクルショップには切手の価値を見極められる専門員がいないことが多いためです。   また、フリマアプリでも切手を売却でき大変便利なのですが、やはりおすすめはできません。   フリマアプリは買い手がつかなければ何時までも売買が成立せず現金化ができないうえに、切手の価値を自分で判断して値を付ける必要があるためです。   買取専門店では切手の専門知識を持った専門員が査定をしてくれるため、プレミア切手の価値を適切に反映した買取価格が期待できるでしょう。  

プレミア切手には大いに価値がある

プレミア切手には、高い価値が期待できます。   切手の価格を決める際、比較的新しい切手や大量に発行された切手には価値が付きづらく、額面を下回る買取額になることがほとんどです。   しか発行枚数が少ないケースや収集家からの需要が高いケースでは、高額が付けられています。   中には額面金額の数倍~数十倍もの高額が付けられることもあるでしょう。

まとめ

プレミア切手とは額面以上の価値が付けられた切手のことであり、額面よりも高い買取金額が付けられたケースでは種類を問わず該当します。   特に昭和30年以前の切手や発行枚数・現存枚数が少ない切手は、プレミア価値がつく可能性が高いでしょう。   消印の有無が与える価値への影響や適切な保存方法を理解しておくことで、プレミア切手をより高く買取してもらうことが期待できます。   品物の価値を充分に反映させた買取をしてもらうために、プレミア切手の買取には買取専門店をご利用いただくことがおすすめです。