現代人の生活とは切っても切れない関係にある紙幣。日本最古の紙幣とはどのようなものでしょうか。

日本最古の紙幣、誕生!

日本最古の紙幣は、1600年頃に現在の三重県伊勢市において流通し始めた「山田羽書」だと言われています。 当時、関西地方では大型の貨幣が使用されていましたが、思い上にかさばるため、非常に不便でした。そこで、伊勢の商人たちはこの貨幣の代わりに、釣り銭の金額を紙に記して発行するようになりました。これが「山田羽書」の始まりです。「羽書」とは「端数の書付」の意味を持っています。当初は地域毎に流通していた紙幣でしたが、やがて全国的に流通する商人札へと発展し、さらには藩札へと繋がっていきました。

山田羽書と藩札処分

こうして、日本最古の紙幣は公に認められたものとなったのですが、1871年以降、「廃藩置県」や「藩札処分」が下されたことによって使われなくなってしまいました。これによって藩札を政府紙幣と交換し、日本全国のお金が統一されたのです。最初に登場した頃から250年以上の年月が経っていましたが、明治維新によって明治政府が回収命令を下し、1873年までにはほとんどが回収されたと言われています。日本最古の紙幣はこのようにして使用されなくなり、時代を経て現在の紙幣へと進化していったのです。現在も、博物館に貴重な現物が展示されている「山田羽書」ですが、日本最古の紙幣が今でも現存しているのは驚くべきことかもしれません。

古銭は古ければ古いほど良いの?

古銭は古ければ古い程良く、価値が高いとは限りません。一般的な古銭の価値を落とす要因として、大量生産、素材、偽物かどうか、大きさなどがあります。日本最古の紙幣である「山田羽書」がその一例であるといえるでしょう。1610年から260年以上使われましたが、130万枚も出回ったと言われており、希少価値が低く、歴史的な紙幣という一面はありますが、コレクターが欲しがる古銭とは少々意味合いが異なり市場価値が高いとは言えません。また、価値を高めるためには、保存する状態も1つのポイントです。キズや汚れがつかないようにすることが非常に重要です。