普段使用する10円玉や100円玉などの硬貨と異なり、凝ったデザインと美しい色彩が魅力のカラーコイン。希少価値や美的価値が高く、コレクションや資産としても活躍するカラーコインについてご紹介します。

カラーコインの定義とは?

カラーコインとは、デザイン性を向上させる目的で色をつけたコインのことを指します。海外ではカラーコインだけでなく、ホログラムや3D技術を応用したコインの開発も進められており、美的価値の高いコインの生産は、今後いっそう盛んになっていくことが予想されています。日本で初めてカラーコインを導入したのは、2003年に青森県で開催されたアジア冬季競技大会の記念コインでした。印刷にはパッド印刷という方法を用いていますが、これはシリコンパッドを使うもので、熟練技術を要する地道な作業となっています。大まかな印刷の流れとしては、デザインをほどこした凹面にインクを流し込み、余分なインクを拭き取ってからパッドを押し当て、インクをパッドに移します。そのパッドをコインに押し当て、色をつけていくというものです。一度に大量のコインを生産できないことからも、カラーコインは希少価値が高いコインとされているのです。

カラーコインの種類を知ろう

カラーコインはまず印刷方法で2種類に分けられます。1つ目は、すでに調合しておいた単色の組み合わせでデザインを表現するものです。日本初のカラーコインであったアジア冬季競技大会のコインは、この方法によって作られました。大会のシンボルマークやりんごのデザインが、単色4色を組み合わせて表現されています。また、2つ目の方法として、細かい点の集合でグラデーションを作り、色彩の幅や濃淡を表現するものです。近年では、東日本大震災復興事業記念のコインがこの方法で製造されています。また、カラーコインは一連のデザインをセットにした貨幣セットとして販売されることも多く、より美的価値を上げるために表面を鏡のように磨き、つや消しの模様を浮き出させた「プルーフ貨幣」として製造されることもしばしばです。国家行事や大規模事業などに関連させて発行されて一般的に増産はされないため、記念として購入しておくと、その後、資産価値が上がっていくことが期待されます。


カラーコイン収集のコツ

カラーコイン収集にあたっては、なるべくコインの状態を維持したまま保管することが重要です。そのためにはビニール袋や紙袋などに入れず、専用のマットの上で保管することがポイントです。市販の袋には化学薬品が含まれていることが多いため、それらのリスクをなるべく減らした専用キットが適しているのです。また、強くこすったり、磨いたりすることは避け、汚れがついた際は柔らかい布で丁寧に拭きましょう。湿度の高い場所も避けるようにしましょう。鑑賞する際は指の全体でつかむのではなく、親指と人差し指でフチを軽くつまむようにすることが、指紋の付着を減らすコツです。また、地方自治法施行60周年記念シリーズなど、カラーコインの中でも特に高い価値がつけられるシリーズが存在します。家にあるカラーコインの価値を一度査定で確かめてみても良いでしょう。