酒井田柿右衛門による茶道具をはじめとした多くの作品は、歴史の古さと柔らかく温かみのある作風で非常に人気です。乳白色の余白を最大限に生かした作品の数々は多くのコレクターを魅了してきました。そのため、買取相場でも高く取引されています。ここでは、酒井田柿右衛門の作品についてまとめています。

酒井田柿右衛門とは?

酒井田柿右衛門とは江戸時代から続く、肥前の国(現在の佐賀県)有田の陶芸家、代々続く後継者が襲名する名称です。第十四代酒井田柿右衛門の代に重要無形文化財の指定をうけました。十四代目は、人間国宝であり佐賀県陶芸協会会長、日本工芸会副理事長などの重職を兼任していました。現在は15代目が当代として作品作りを行っています。この酒井田柿右衛門の初代に当たるのが「酒井田喜三右衛門」とされています。朝鮮陶工の李参平が佐賀県有田に良質な陶石を発見したことから、「酒井田円西」とその息子「酒井田喜左衛門」は有田に移り住みました。そこで磁器製作を続け、17世紀前半には喜三右衛門が赤絵磁器の完成に成功し「酒井田柿右衛門」を名乗るようになりました。

酒井田柿右衛門作品の特徴

濁手という乳白色の地色に、主に赤など暖色系の色絵の具を使って花鳥図などを描く技法は「柿右衛門様式」と呼ばれています。乳白色の余白を豊かに用い、非対称の作品が多く趣を感じさせるものです。同じ有田焼でも繊細な雰囲気の漂う「鍋島様式」や余白が少なく寒色をメインに使う「古九谷様式」とは違った魅力を持っており、比較的柔らかさや暖かさを感じさせてくれる作品といえるでしょう。ぬくもりを感じる作品の数々はコレクターの中でも非常に人気で、買取店などでも高値で取引されているものです。1912年には「名工柿右衛門」という歌舞伎も生まれていることからも、当時より酒井田柿右衛門作品が非常に人気だったことがわかります。現代絵柄は「もみじに鹿」「竹に虎」などの酒井田柿右衛門様式の定番ものに加え、写生を基にした近代的な画風も多く作られるようになりました。


酒井田柿右衛門の茶道具

茶道具には、大きく分けて「懐石用具」「待合用具」「水屋用具」「点茶用具」「装飾用具」があります。もし、酒井田柿右衛門作品の茶道具を買取店などに売ることを考えているなら、非常に高値で売れる可能性があります。茶道具に限らず、酒井田柿右衛門作品のものであれば、共箱が残っているとより高値になるでしょう。また、状態がきれいかどうかも査定額に大きな影響を与えます。そのため、できるだけひび割れや、かけができないよう保管することが重要です。さらに、酒井田柿右衛門本人が作ったものか、窯ものでつくられたものかによっても査定額が変わってきます。もちろん、本人作のほうが高い査定額がつきますが、できるなら事前に確認しておくと良いでしょう。茶道具などの場合、高価で繊細なものだからこそ持ち運びには十分に注意する必要があります。破損しないか心配という方や査定してもらうものが多い場合は、出張の買取サービスがおすすめです。自宅で査定してもらえるので、買取店に運ぶ途中に破損するという心配もなく査定料も無料なので安心です。