友人から譲り受けた、フリーマーケットで思わぬ掘り出し物に出会ったなどの理由で、古美術品を所有することになる場合もあるでしょう。しかし、古美術品は保存方法を誤ると一気に劣化が進んでしまう恐れがあるため、正しいお手入れや保存方法の理解が大切になります。ここでは、いくつかの古美術品の保存方法について触れていきます。

古美術品の保存方法その1

古美術品の代表とも言える「絵画」ですが、特に劣化が起こりやすい品なので、保存環境の気温と湿度を適度に保つことが重要となります。温度は18~20℃、湿度は50~60%くらいが最適だとされています。頻繁に換気ができる場所で保管し、湿度を調節する効果のある専用の保存ケースなどを使うのが望ましいでしょう。また、直射日光や紫外線を浴びると絵の具の色褪せや紙質の劣化が起こる可能性があるため、飾る場所にも注意が必要です。続いて、「掛け軸」についてです。決して飾りっぱなしにせず、壁にかけておくのは最大でも10日から2週間ほどにしましょう。飾る場合は直射日光や強い風、料理や煙草の煙を避けられる場所を選んでください。しまう時は埃を払い、紙の部分を持たないようにしてゆったりと巻きましょう。紙の部分に触れたり、きつく巻いたりするとシワの原因になります。

古美術品の保存方法その2

「茶碗」は、使用する前にぬるま湯か水に1時間程度浸けておくようにしましょう。水分が染み込むことで、急激な温度変化によるひび割れが起こりにくくなります。そして、使用した後はカビの発生を防ぐために1週間ほど乾燥させるようにしましょう。汚れがこびりついてしまった時は、かなり薄めた漂白剤か重曹で落とします。しかし、変色や臭い移りの危険があるので、専門家に相談してみるのもいいでしょう。収納する際は、中に入れても茶碗ががたつかない、適度な大きさの桐箱にしまいましょう。サイズの合わない箱での保存は破損の原因になります。最後に、「花器」についてですが、こちらは材質によって保存方法が異なります。金属製のものは腐食の心配がありますから、使用後はよくすすいで水分を拭き取り、内部の水が完全に出るよう逆さまの状態にして3日ほど乾かします。汚れがついた場合はタワシなどを使うと表面に傷がつくため、柔らかい布などで落としましょう。竹製品は乾燥によって割れてしまう可能性が考えられるので、湿度に配慮する必要があります。虫食い予防に防虫剤を使用するのもいいでしょう。陶磁器の花器はカビや変色を防ぐためにも、使用したあとは金属製花器の時と同様に逆さまにした状態で1週間以上乾燥させます。汚れは柔らかい布で拭き取るようにしましょう。


手に余るようなら買い取ってもらおう

仕事が忙しくて時間がないというような人の中には、古美術品のお手入れや保存が難しい場合もあるでしょう。そんな時は、古美術品の買取を専門に行っている業者に買い取ってもらうのもいいのではないでしょうか。もしも売却を希望するなら、古美術品の品質を劣化させないためにもなるべく早く専門業者に依頼しましょう。無料での出張査定サービスを行っている業者もありますので、気軽に相談することができます。