万年筆は味わい深い筆記具です。使い続けるほどに愛着が深まり、一生使い続けることができます。さらに、子孫に受け継いでいくことができます。長い時を経た万年筆は価値が出るものなのでしょうか。

万年筆の魅力を再発見

最近では手書きの文字をしたためることは少なくなっていますが、それだけに丁寧に書かれた文字は味わい深いものです。一般的な文具は新品が一番良い状態で、使っていくうちにだんだんと劣化していくものです。しかし、万年筆は持ち主の握り方や形状が手になじんできます。長年使いこんでいくほどに自分だけの1本になるのです。その優雅な美しさも特徴的です。細かなデザインが施されたペン先は書いている時に光を受けて反射することもあり、独特の輝きを見せてくれます。キャップを開け閉めする仕草や胸ポケットに挿している姿も大人の粋を感じさせます。また、書き心地も独特のものです。ペン先の字幅次第で書き味が変化し、インクや紙の種類によっても筆致や筆記の感覚までが微妙に異なります。その繊細な表現力が使う人の気持ちをそのまま文字として表現できます。

古い万年筆を手に入れたら

万年筆はその名前が表すように長く使うことができる筆記具です。祖父母が大事にしてきたものを孫が譲り受けることもあります。普段から使われていて、年に2回ほどはメンテナンスされていれば一生使えるはずです。骨董市などで一目ぼれした万年筆を購入することもあるでしょう。そんな時にまず気になるのが使えるかどうかということです。インクが詰まっているだけならば水につけるというメンテナンス方法があります。万年筆のインクは混ぜてはいけません。そのため、元のインクが分からないときは、内部をいったんきれいにする必要があります。インクは水に溶けるのでペン先を水に入れておくだけで自然に溶け出ます。数日じっくり待ちましょう。仕上げにしっかり乾燥させます。それでも書けないようならば万年筆メーカーに問い合わせてみましょう。古いものでも修理を受け付けている場合があります。


一生ものの万年筆を選ぶには?

万年筆には様々なブランドがあり価格も用途も多様です。将来、子や孫に譲り渡せるような万年筆を見付けるためにはどうすれば良いのでしょうか。まず、指針となるのが書き心地です。値段やブランドよりも自分の手になじみそうなものを選びましょう。そこから、さらに長さや太さを検討します。手帳用ならば小ぶりでペン先が細いものが適しています。商談の場で使うならば、重厚感のある太めのものが良いでしょう。自宅で使うものなら、高級感のあるゴールドやシャープな印象を与えるシルバーなどの好みの色合いで選んでも面白いです。厳選して手に入れたものを使ってみても、運命の出会いとなるかどうかは運しだいです。1本目で生涯使い続ける万年筆と出会うこともあれば、何本も経た上でようやくこれという1本を見付けることもあります。人によっては1本に限定しないでその日の気分で複数のものを使い分けることもあるでしょう。長年大切に使うことで骨董的な価値が出るものもあります。代々受け継いできた有名ブランドの万年筆があればなおさらです。歴史的な名品はプレミアがつくこともあります。状態が悪くても買取できることもあるので、まずは出張買取に相談してみましょう。箱などの付属品があればさらに高額査定につながります。